【助産師監修】赤ちゃんの生活リズムは?0歳~1歳の目安とポイント

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

赤ちゃん睡眠イメージ

 

生まれたばかりの赤ちゃんは授乳と睡眠の繰り返しですが、成長するとともになかなか寝なかったり夜泣きが始まったりして、赤ちゃんが十分な睡眠をとれていないのではないかと心配される方もいるのではないのでしょうか。今回は、赤ちゃんの生活リズムの目安やなかなか寝ないときの対処法などについて解説します。

 

 

赤ちゃんの生活リズムの目安とポイント

赤ちゃんの生活リズムの目安は月齢によって異なります。各時期の赤ちゃんの特徴を知っておくと、生活リズムを整えるヒントにもなります。

 

●新生児期(生後1カ月まで)
新生児期の赤ちゃんは、眠りが浅いため2~3時間おきに目を覚まし、母乳や育児用ミルクを飲んでまた寝るということを繰り返します。この時期、母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ、育児用ミルクは3時間おきを目安に飲ませましょう。


新生児は新陳代謝が活発なので、1日1回は沐浴をしましょう。時間帯はいつでもよいですが、あまり遅い時間は避け、毎日同じ時間帯におこなうようにしましょう。

 

●生後1~3カ月
少しずつ起きている時間が長くなってきます。生後3カ月ごろには夜まとめて寝る赤ちゃんも増えます。朝、日の光を浴び、夜は部屋を暗くして寝かしつけるようにすると徐々に生活リズムが整ってきます。

 

●生後4~6カ月
生後3カ月を過ぎると昼夜の区別がつくようになり、昼間起きている時間も長くなります。起床、食事(授乳・離乳食)、お昼寝、お風呂をほぼ毎日同じ時間にすることが大切です。20時に就寝した場合、夜1~2回起きて7時に起きるというリズムが目安です。朝は8時までに起こすようにし、お昼寝の時間を午前と午後1回ずつ取り入れましょう。

 

●生後7~8カ月
生後7カ月になったら朝の着替えと洗顔、食前や外出後に手を拭くなど、基本的な生活習慣を身につけていきましょう。この時期の赤ちゃんは体を動かすことが好きなので、午前中にお出かけをし、お昼寝は寝すぎないようにすると、夜ぐっすり眠れるようになります。

 

●生後9~11カ月
離乳食も2回食から3回食に増え、赤ちゃんも徐々に慣れてくる時期です。3回食をスタートさせると慣れないうちは忙しく、生活リズムが乱れがちになるので、特に3回目の食事は19時までに食べ終わるようにしましょう。この時期から1歳までは、夜泣きが続くことがあります。日中は公園などで体を動かすようにし、お昼寝は16時までに起こしましょう。

 

●1歳
3回食にも慣れてきたら、外遊びの時間をたっぷり取るようにしましょう。お昼寝も1日1回(昼食後など)へと移行していきましょう。夜ぐっすり眠るためには、お昼寝を15時までに切り上げるようにして、夜は20時までに寝かしつけができているとよいでしょう。

 

 

赤ちゃんがなかなか寝ないときの対処法

赤ちゃんが昼夜逆転してしまい、日中は眠っていて夜は起きているという場合があります。これは生活リズムが作られる過程で起こることなので、特に心配いらないと言われています。ですが、昼夜逆転の生活が続くのはあまりよいとは言えません。昼夜逆転を直して生活のリズムをつけるために、赤ちゃんに合わせて夜更かしをするのではなく、一緒に寝るようにしましょう。

 

また、多くの方が悩んでいるのが夜泣きではないでしょうか。一旦は眠ったものの、急に激しく泣いたり、ぐずりながら目を覚ましたりします。夜泣きの原因は空腹やおむつが汚れている、日中の刺激が夢になって驚いた、不安になった、どこかが痛いなど、さまざまあると言われています。また、赤ちゃんは大人と比べて体温調節機能が未発達であるため、夜中に気温が変化したことで不快な気分になり、夜泣きをすることもあると言われています。

 

夜泣きがあったときは、まずおむつを確認して、室温を調節しましょう。そして、おなかが空いている場合は授乳をしましょう。そして、スキンシップをすることで安心して眠ることがあります。このように、夜泣きの原因と思われることを一つひとつ解消させていくことで、夜泣きの理由がわかる可能性があります。

 

夜泣きは赤ちゃんの成長・発達の過程で生じるものでもあります。夜泣きは必ずするものと考えて、早めに寝ることと赤ちゃんと一緒にお昼寝をすることで寝不足を少しでも防ぐ工夫しましょう。またひとりで頑張りすぎず、周りの人たちの手も借りるようにしましょう。

 

 

赤ちゃんを安眠させるヒント

親の都合で夜中まで灯りをつけたまま過ごしていると、赤ちゃんの寝つきが悪くなることがあります。赤ちゃんが寝る時間の1時間前には灯りを消して、静かに過ごしましょう。

 

また、安眠できない理由の1つに、赤ちゃんが疲れていないということも考えられます。日中あまり赤ちゃんとスキンシップできていなかったり、外出できなかったりする場合には、安眠できない可能性があります。赤ちゃんは新しい体験をすることで刺激を受けるので、短時間でも新しい体験をさせてあげれば、疲れてよく寝てくれるようになるかもしれません。

 

 

まとめ

赤ちゃんの睡眠時間には個人差があります。各時期の生活リズムはあくまでも目安です。「○時に必ず○○しなければいけない」というわけではないので、気負わず、赤ちゃんの生活リズムが整うように大人も早寝早起きを心がけていきましょう。

 

 

 

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