【医師監修】赤ちゃんの寝返り返りとは?いつごろできるようになる?練習は必要?

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師松井 潔 先生
小児科 | 神奈川県立こども医療センター 産婦人科

愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等、同総合診療科部長を経て現在、同産婦人科にて非常勤。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。

寝返り返りイメージ

 

赤ちゃんによって個人差はありますが、寝返りができたら次は寝返り返りができるようになる赤ちゃんが多いです。そもそも寝返り返りとは、どのような動きのことを言うのでしょうか。ここでは、寝返り返りとは何か、寝返り返りはいつできるようになるのか、寝返り返りができるようになってからの注意点などを解説します。

 

 

寝返り返りとは

寝返り返りとは、寝返りをしてうつ伏せになった状態から、さらに寝返りをしてあお向けの状態に戻ることを言います。

 

 

寝返りをする時期と寝返り返りをする時期は違う?

寝返りをすると同時に寝返り返りができるようになることもありますが、一般的には寝返りを先にすることが多いようです。

 

どちらもできるようになるのは生後5~8カ月が多いですが、寝返り返りができる時期は個人差が大きいため、生後3~4カ月からできたり、生後8カ月以降に寝返り返りができるようになったりする赤ちゃんもいます。

 

 

 

寝返り返りはできなくても良い?練習は必要?

寝返りをするとうつぶせの状態になります。うつぶせの状態が続くと、体力を消耗してしまうので、自分で寝返り返りをしてあお向けに戻れるほうが良いでしょう。また、寝返り返りができるようになれば、長時間うつぶせ寝になってしまうといったこともなくなります。

 

寝返りは、近くの物を取ろうと体を動かすことをきっかけに覚える場合がありますが、寝返り返りはうつ伏せの状態から元の状態へ戻ろうとすることでできるようになります。うつ伏せに疲れたり、うつ伏せにより息苦しい、目線の先に取りたいものがあるといったことがきっかけになると考えられています。

 

なかなか寝返り返りをしないと、練習させてできるようにしたいと思うこともあるかと思いますが、無理にする必要はありません。

 

もし、練習をするときは、赤ちゃんがうつぶせからあお向けになろうと体をひねったときに、軽く上半身を押してあげると寝返り返りを覚えやすいでしょう。また、うつ伏せの状態で体をやさしく揺らしてあげると、揺れがきっかけとなってあお向けに寝返り返りすることもあります。

 

 

寝返り返りの練習や、寝返り返りができるようになったときの注意点

赤ちゃんが生まれたときから安全な環境を整えることが重要ですが、赤ちゃんの成長に伴い、注意するべきことが増えていきます。寝返り返りの練習のときや、寝返り返りができるようになってからは次の点についてより一層注意しましょう。


・枕を使用しない
枕に顔が埋もれることで、呼吸ができなくなる恐れがあります。

 

・かたいマットを使う
柔らかいマットだと、顔が沈み込むことで呼吸ができなくなる恐れがあります。

 

・ベッドの周りに顔を覆う可能性があるガーゼやビニールなどを置かない
寝返りによって動くことで、近くにあるガーゼやビニールなどが顔を覆い、呼吸ができなくなる恐れがあります。

 

・常に落下のリスクを考えて赤ちゃんを寝かせる場所や寝具を選ぶ
寝返りができたということは、いつ寝返り返りをしても不思議ではないということなので、なるべく目を離さないようにしましょう。ベッドに寝かせる際には、必ず柵をするようにして、普段はプレイマットの上など、落下の心配がない場所に寝かせると安心です。

 

・誤飲するようなものを近くに置かない

小さな物の誤飲には注意しなければなりません。赤ちゃんの誤飲事故は、生後6カ月を過ぎるころから急増するとの報告もあります。寝返り返りをすることで手が届くようになる場所に飲み込めるくらいの小さい物を置かないようにしましょう。

 

・絶対にひとりにしない
寝返りや寝返り返りができるようになると、動く範囲も広がり、事故のリスクが上がります。何気ないことが大きな事故につながる可能性もあるため、絶対に赤ちゃんをひとりにしたり、赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。

 

 

まとめ

寝返り返りは練習する必要はありませんが、寝返りをしたときに少しサポートをしてあげると感覚を覚えて寝返り返りができるようになるかもしれません。無理のない範囲でおこなうのが良いでしょう。

 

また、寝返り返りができるようになることで、行動範囲が広がることになります。口の中に入るぐらいの小さなものが近くにあると誤飲の事故にもつながりますし、ベッドなどに寝かせた場合は落下することも考えられます。新生児期から赤ちゃんにとって安全な環境を整えることが大切ですが、より一層注意しましょう。
 

 

 

 

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