赤ちゃんの便秘の原因は?便秘かどうかの判断方法、解消法、注意が必要な症状について

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赤ちゃん便秘イメージ

 

うんちは健康のバロメーターです。ママは毎日赤ちゃんのうんちの回数や色、形を観察していると思いますが、赤ちゃんに数日排便がないときや、うんちを出すときに赤ちゃんが泣いていると、ママは便秘ではないかと不安になると思います。赤ちゃんの便秘の見分け方や解消法、注意をしなければいけない便秘の症状について解説します。 

 

 

赤ちゃんの便秘の判断方法

赤ちゃんがうんちをするときに、いきんでいたり泣いていたりすると、うんちを出せなくて困っているのではないかと心配になる方もいると思います。実は、軟らかいうんちが出ていても便秘でないとは言えません。なぜなら、赤ちゃんはじょうずにうんちを出し切ることができないからです。また、排便回数やうんちの性状(色・かたち・におい・硬さなど)など、赤ちゃんの成長時期や食事の内容によっても症状に違いがあるため、毎日うんちが出ていても便秘の場合もあります。

 

フィラデルフィア小児病院のマニュアルでは、便秘の診断にはレントゲン検査が最も役立つとされています。直腸に便が多量に貯まっている状態は、たとえ毎日便が出ていても慢性便秘と考えます。慢性便秘は乳児期後期に多く体重増加不良の原因の1つになります。綿棒刺激で良くならないときは浣腸や酸化マグネシウムなどの内服薬を使います。

 

慢性便秘を放置すると小学生になって遺糞症(いふんしょう:便が直腸にたまっても感覚がなくなるために力んだときに少量の便がパンツにつくような状態)をきたすことがありますので、乳幼児期に排便習慣をつけておくと遺糞症は予防できると考えられます。

 

赤ちゃんの排便の目安

<新生児期>
つぶつぶとしたものと一緒に水っぽい黄色いうんちが毎日4回以上出ます。母乳育児だと、授乳のたびに排便する赤ちゃんも多いです。

 

<生後2カ月以降>
成長するにつれて、つぶつぶがなくなってゆるい茶色いうんちになります。排便回数は少なくなり、1日に2~4回の子が多いですが、赤ちゃんによって差があります。

 

<1歳ごろ>
軟らかいながらも形のあるうんちになり、排便回数は1日1~2回になります。毎日うんちが出るのが理想的ですが、その子に応じたリズムも考慮してよいと思います。

 


赤ちゃんは成長時期によって排便回数やうんちの性状などに違いがあると説明しましたが、それぞれの赤ちゃんによっても排便回数は異なります。排便回数だけではなく、うんちの硬さや排便しているときの状況も合わせて判断するようにしましょう。

便秘と判断するには4日以上うんちが出ていないことに加え、うんちがコロコロと硬くて出にくいことや、おなかが張っているなどの観察が必要です。また、うんちが硬いと排便のときに痛いので、うんちを出すときにつらそうにします。まずは排便習慣をつけるために、うんちが毎日出ることを目指しましょう。

 

 

赤ちゃんの便秘の原因

赤ちゃんが便秘になる原因は、離乳食が始まる前と後で違います。

 

<離乳食開始前>
母乳を飲んでいる赤ちゃんは、育児用ミルクを飲んでいる赤ちゃんに比べて排便回数が多いです。また、うんちの硬さも母乳を飲んでいる赤ちゃんの便のほうが、育児用ミルクを飲んでいる赤ちゃんの便よりも軟らかいです。しかし、どの栄養方法であれ、赤ちゃんは哺乳量が足りていないと、うんちの量が少なくなり、水分も不足するので便秘になってしまいます。

 

<離乳食開始後>
離乳食で固形物の食事が始まると、便秘になる赤ちゃんが多くなります。今まで母乳やミルクなど水分ばかりだったのに、固形物を摂ることでうんちが硬くなり、出にくくなってしまうのです。

 

 

便秘になった場合の解消方法

赤ちゃんが便秘になってしまった場合に、ママでもできる便秘の解消法を紹介します。

 

肛門刺激と腹部マッサージ

肛門に綿棒を挿入して、刺激をすることで排便を促します。肛門刺激の方法は、ワセリンなどを綿棒の先に付け、肛門に1〜2㎝挿入(便の出具合によって深さを調節します)します。また、赤ちゃんのおなかを「の」の文字を書くように優しくさすってマッサージしてあげるのも良いです。

 

果汁を与える(離乳食期以降)

薄めた果汁を与えることで、腸の動きを良くします。果汁(りんご、柑橘類など)は水で3倍程度に薄めて、1度に10〜20mlを飲ませます。

 

 

注意が必要な便秘の症状とは

赤ちゃんの便秘で注意が必要な症状は以下のとおりです。


•出生後24~48時間のうちに排便がない
•体重増加不良
•食欲の低下(便は出た日は良く食べ、出ない日は食欲が落ちる)
•便の表面に血液が付着している

•嘔吐
•腹部が盛り上がり膨らんだようになっている
•腹痛(腹痛を伝えることができる、年長の小児の場合)


このような徴候が見られるようであれば、一度かかりつけの医療機関に相談するのが良いでしょう。

 

便秘は命に関わる病気ではありませんが、将来、小学生になったら朝ごはんを食べ、うんちをして、歯を磨いて学校に行けるように地道に排便習慣をつけるのがよいです。

 

 

まとめ

赤ちゃんの便秘は頻度が高いです。便が硬い、硬いうんちがちびちび出る、排便時に痛がる、便が出た日は食欲があり、便が出ない日は食欲が落ちる、体重増加不良などは慢性便秘の症状です。綿棒浣腸は新生児・乳児期におこなってあげると効果がありますが、慢性便秘の場合は浣腸や酸化マグネシウム等での治療が必要となります。

便秘がよくなるまで数カ月から数年かかる場合もありますが、命に関わる病気ではないので慌てずに対応していくことになります。

 

 

 

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監修者

医師 松井 潔 先生

小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長


愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医


経歴

1986年 愛媛大学医学部卒業

1986-1988年 神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント

1988-1990年 同神経内科非常勤

1990-1992年 国立精神・神経センター小児神経科レジデント

1992-2005年 神奈川県立こども医療センター新生児科 医長

2005年− 同総合診療科 部長


2018/08/30


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