離乳食のモグモグ期・カミカミ期の進め方とステップアップの方法

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離乳食を食べる赤ちゃん

 

今回は、離乳食を開始した後の進め方についてお話しします。予定日より早く生まれた赤ちゃんは修正月齢(出産予定日を基準に数える方法)に合わせて進めてください。

 

 

離乳食の進め方

離乳食について「生後〇カ月になったら1日〇回」「△△は生後〇カ月から食べさせる」「生後〇カ月は1回量××g」などマニュアルがあるように感じてしまいがちですが、個々人で回数や量、好みの食材が異なるので親の思い通りにいかないことはよくあります。

離乳食はマニュアルに縛られず子どもの様子を見ながら、量や食材を決めます。月齢や量など数字で知りたいという方もいらっしゃると思うので、離乳食を進めるときのポイントについて解説します。

厚生労働省の授乳・離乳支援ガイドでは、ゴックン期を5~6カ月ごろ(離乳食初期)、モグモグ期を7~8カ月ごろ(離乳食中期)、カミカミ期を9~11カ月ごろ(離乳食後期)、パクパク期を1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)としていますが、この記事ではゴックン期、モグモグ期、カミカミ期、パクパク期の表記を使用しています。
 

 

離乳食は食べ方を目安に進めましょう

離乳食を生後5~6カ月ごろに開始した場合、モグモグ期〈7~8カ月(離乳食中期)〉とカミカミ期〈9~11カ月(離乳食後期)〉は食べ物を噛んで飲み込む咀嚼機能が発達する時期です。

 

この分類はあくまで目安で発達の早い・遅いで異なります。月齢に合った食べ方ができないとダメというわけではありません。生後9カ月ごろまでは舌をベーっと出す反射が残っていることもありますが、発達とともに消えていきます。

子どもが食事をするときは噛んで飲み込めているか観察します。

 

  離乳食の開始
生後5~6カ月
生後7~8カ月 生後9~11カ月 離乳の完了
生後12~18カ月
回数 ・1日1回1さじから開始。
・新しい食材を試すときは、1日1種類、1さじから。
・1日2回
食事のリズムをつけていく。
・いろいろな味や舌ざわりを楽しめるように食品の種類を増やしていく。
・1日3回
・食事のリズムを大切に、1日3回食に進めていく。
・家族と一緒に楽しい食卓体験を。
・1日3回
・食事のリズムを大切にして、生活リズムを整える。
・自分で食べる楽しみを手づかみ食べから始める。
授乳回数 ・母乳や育児用ミルクは飲みたいだけ与える。 ・母乳や育児用ミルクはほしがる時に与える。 ・母乳や育児用ミルクはほしがる時に与える。 ・離乳食を十分な量を食べていると、回数は減っていく。
固さ なめらかに
すりつぶした状態
【固さの目安】
ヨーグルト
ポタージュ
舌でつぶせる
固さ
【固さの目安】
豆腐
マッシュポテト
歯ぐきで
つぶせる固さ
【固さの目安】
バナナ
やわらかく煮た野菜
歯ぐきで
噛める固さ
【固さの目安】
肉団子
上手に噛んで飲み込めるようになるまでの過程 口唇を開けたり閉めたりする。
反射的に舌を動かして、タイミングが良ければ上手に飲み込める
舌を動かすようになる。
自分の思うように舌を動かせるようになって、上手く飲み込むコツを覚え始める
歯ぐきを使うようになる。
上手に舌を動かせるようになり、舌と上あごでつぶせないものを歯ぐきの上でつぶすことを覚える
歯で噛むようになる。
口いっぱいにつめこんだり、こぼしたりしながら一口量を覚える。手づかみで食べながら、スプーンなどを自分で使って食べる動作が上達する
味つけ 味付けはしない
あるいは出汁を使う程度
調味料はごく少量、風味づけ程度 調味料や油はごく少量 薄味
一回当たりの目安量 穀類(g) ・つぶしかゆから始める。
・すりつぶした野菜なども試してみる。
・慣れてきたら、つぶした豆腐・白身魚・卵黄なども試してみる。
全がゆ
50~80
全がゆ90~
軟飯80
軟飯80~
ご飯80
野菜・果物(g) 20~30 30~40 40~50
魚(g) 10~15 15 15~20
又は
肉(g)
10~15 15 15~20
又は
豆腐(g)
30~40 45 50~55
又は
卵(個)
卵黄1~全卵1/3 全卵1/2 全卵1/2~2/3
又は
乳製品(g)
50~70 80 100

(参考:厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイド 2019年改定版)


米飯はエネルギー源として必要です。
緑黄色野菜は、ビタミンAの元となるカロチンやビタミンCの栄養源となります。
肉類や魚の食材は、タンパク質・鉄・亜鉛の栄養源になります。
卵黄はタンパク質とビタミンAの栄養源になります。
牛乳・チーズ・ヨーグルトなどの乳製品は、カルシウム・タンパク質・エネルギー・ビタミンB群の栄養源となります。

 

 

離乳食を食べる回数や量が増えたら、いろいろな食材を組み合わせることで栄養摂取の効率が上がります。毎食気にするのは大変なので午前中は主食+野菜、午後は主食+タンパク質など、1日で総合的に栄養が摂れるようにするといいでしょう。市販のベビーフードを適宜活用してもよいです。親が無理なく準備できること、子どもも無理なく食べ続けられることが大切です。
 

 

 

離乳食をスタートした後にステップアップするタイミングの見極め方

離乳食をステップアップするタイミングを見極めるポイントは、ちょうどよい「食材の大きさや固さ」と「離乳食の量」です。

 

下記のような様子であれば、食材の大きさや固さがちょうど良いと判断して大丈夫です。

 

□普通に食べている
□食べることに困っている様子がない
□せき込んだりむせたりしない
□口から食べたものが出てこない
□口の中に食材が残っていない

 

モグモグ期〈7~8カ月(離乳食中期)〉は、咀嚼機能が発達の途中でも食欲旺盛だと丸飲みしやすい時期です。また、カミカミ期〈9~11カ月(離乳食後期)〉は、咀嚼機能が発達の途中でも食欲が少ないために飲み込めないこともあります。

 

食べさせても、口から食材が出てくる・飲み込めず口の中に残っている・せき込む場合は、食材が大きい、あるいは固いかもしれません。食べにくそうであれば、もう少しすりつぶす、もう少し細かく切る、もう少し火を通してみるなど工夫しましょう。

 

噛めなくて丸飲みする場合は、固さを調整したり、噛まないと飲み込みにくい大きさに調理しましょう。噛まないで丸飲みする場合は、噛みごたえのある食品を与えてもいいでしょう。食べにくそうにしていなければ、何mm、何gと決める必要はありませんし、便の中に食材が残らないほど細かくする必要もありません。

 

離乳食をじょうずに食べるためには食欲も大切なので、食べることが楽しいと感じられる雰囲気づくりも心がけましょう。

 

下記のような様子であれば、離乳食の量がちょうどよいと判断して大丈夫です。


□授乳のペースが変わらない
□体重が増える
□身長が伸びる

 

授乳回数が増えたり授乳間隔が短くなった場合は、離乳食の量が足りないサインです。また、順調に離乳食が進んでいても体調を崩すと体重が減少することがあります。

 

授乳回数が減って体重が増えた場合は、離乳食が多いサインです。授乳状況に関係なく、急に体重が増える場合お菓子などを摂りすぎているかもしれません。食事内容の見直しが必要かもしれません。
 

 

まとめ

子どもの食べる様子を見て適した量や食材を見極められるようになると、悩みは軽減します。月齢や量など数字にとらわれず子どもの食事に向き合いましょう。

離乳食の進め方に関しては小児科、居住地の保健所や保健センターの保健師や助産師、栄養士へ相談しましょう。


■参考■
世界保健機関(WHO)HP Complementary feeding

厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイド 2019年改訂版

 

監修者

医師 松井 潔 先生

小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長


愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医


経歴

1986年 愛媛大学医学部卒業

1986-1988年 神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント

1988-1990年 同神経内科非常勤

1990-1992年 国立精神・神経センター小児神経科レジデント

1992-2005年 神奈川県立こども医療センター新生児科 医長

2005年− 同総合診療科 部長


著者

助産師 古谷真紀


一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー

大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。


2019/06/27


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