【歯科医監修】はじめてのデンタルケア(1/3)

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師川越じゅん奈 先生
原宿こども歯科院長

平成16年岩手医科大学卒業後、赤ちゃん子供歯科、こばやし歯科クリニック、あーす歯科勤務の後、平成27年に原宿こども歯科を開業。怖くない、また来たくなるような場所となることをモットーに、日々治療を行っている。院内は赤ちゃんの時からご家族で心の負担なく通えるよう幸せ感たっぷりな空間や仕掛け用意するなど、楽しめる歯医者を目指している。

まだ歯が生えていないころの赤ちゃんのお口のケアは何をすればいい? 歯磨きを始める時期は? 仕上げ磨きの正しいやり方は? 乳児期のデンタルケアについてお伝えします。

 

 

お口に触れることに慣らしておきましょう

歯が生えていないのにお口のケアは必要? いつごろから始めたらいいの? 多くのママがこんな疑問をお持ちだと思います。この時期のトレーニングは、赤ちゃんにとってお口のケアが「嫌なこと」「不快なこと」にならないようにしてあげることが目的です。赤ちゃんの歯がまだ生えていなくても、ガーゼやトレーニング乳歯ブラシなどでお口に触れることに慣らしておきましょう。赤ちゃんの欲求を満たしてあげながらトレーニングと声かけをすることで、とても大きな効果が得られます。

 

イラスト

 

 

[Q] 生後2カ月の男児を子育て中です。まだデンタルケアに関しては何もおこなっていないのですが、今からできることは何かありますか?

新生児期を過ぎたら、徐々にお口のトレーニングを始めましょう。小さな赤ちゃんは感覚に敏感です。おっぱいや育児用ミルクをおいしく飲んだあとは「おいしかったね、きれいにしようね」と声をかけながらやさしくお口を拭いてあげましょう。


3カ月ごろになると赤ちゃんは何かをかみたいという欲求が出てきます。安全性の高いトレーニング用の乳歯ブラシなどを与えましょう。「歯ブラシを握る」「お口に入れる」「歯を磨く練習」になります。「歯磨きじょうずだね、きれいになったね」など声をかけながらお口を見てあげましょう。

 

 

[Q] 夜の寝かしつけでおっぱいをあげてそのまま寝入ってしまうのですが、むし歯にならないか心配です。

眠る前の授乳に注意が必要な理由は、「お口の中の細菌」です。おっぱいやミルクにはむし歯の原因になる糖が多く含まれています。寝ている間は唾液の分泌量が減るため、どうしてもおっぱいや育児用ミルクがお口の中に残りがちになります。もし、赤ちゃんのお口の中に細菌がいたら、繁殖するのに最高の環境を与えてしまうことになってしまいます。


まだ乳歯が顔を出していなければ大丈夫ですが、乳歯が生え始めたら、赤ちゃんのお口にむし歯菌を感染・定着させないよう十分に気をつけましょう。それでも心配な場合は、眠ったあとにお口の中を拭いてあげましょう。

 

イラスト

 

<参考>産後のママは、積極的なお口のケアが大切!!

出産後は赤ちゃんのお世話や家事に追われ、なかなか歯の治療に取り組む時間がとれないもの。お口のケアに手がまわりにくくなり、むし歯になりやすいです。しかし、赤ちゃんの歯を守るためにはママや家族みんなが歯の治療やケアをおこなわなくてはなりません。家族や周囲の人に協力してもらうなどして、できるだけお口の中をキレイな状態にするように心がけて下さい。

 

 

 

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