寝る子は育つ?赤ちゃんの睡眠メカニズム

近年、子どもの就寝時間が遅くなっているとの統計があります。昔は子どもは早く寝るというのが常識でしたが、コンビニやファミリーレストランなどに、深夜でも小さいお子さんがパパやママと一緒にいるのを見かけることも。小さいうちから夜更かししていても大丈夫なのでしょうか?眠りに隠された子どもの発育と成長についてまとめています。

 

 

寝る子は育つ?睡眠のメカニズムについて

私達の生活の中で欠かすことの出来ない「睡眠」。生まれたばかりの赤ちゃんは一日約20時間眠っています。月齢が高くなるにつれて睡眠時間は短くなってきますが、子どもが発育する上で睡眠はとても大切。小さいお子さんのいるママ世代のママたちは大人時間ではなく、子ども時間の生活に切り替えて生活しましょう。

 

 

夜になると眠くなるのはなぜ?

人間の体内には「体内時計」と呼ばれる時間が備わっています。夜になると「眠いな」と眠気を感じたり、朝、眠っている間に体が起きる準備を始めたりするのは体内時計が働いているためです。

 

寝る子は育つ?赤ちゃんの睡眠メカニズム

 

毎日1時間ずれていく?

1日の地球時間が24時間なのに対し、体内時間は1日25時間あります。このため、体内時間のまま生活すると毎日1時間地球時間とずれることになります。

 

 

生後4カ月ごろまでに体内時計は完成する?

生まれたばかりの赤ちゃんには体内時計がなく、24時間の地球時間に関係なく25時間時計で生活しています。体内時計が完成するのは生後約3~4カ月ごろと言われていて、この体内時計の形成は、生活環境に大きく左右されます。この時期に、「朝、明るくなったら起きる。夜、暗くなったら眠る」という体内時計のリズムを作ってあげないと成人しても体内時計がうまく働かず、25時間時計のままの状態になってしまいます。

 

寝る子は育つ?赤ちゃんの睡眠メカニズム

 

【寝る子は育つ】は本当だった

昔から「寝る子は育つ」と言われていますが、これは本当です。「成長ホルモン」は睡眠中に分泌されています。この成長ホルモンというのは傷ついた細胞を修復したりする働きのほかに、筋肉を増やし、骨を伸ばしたりする働きがあります。食事や運動だけではこの成長ホルモンは分泌されません。この成長ホルモンが大量に分泌されるのが熟睡の状態(ノンレム睡眠)のときです。成長ホルモンは生後3カ月から分泌されることが確認されていて、この成長ホルモンが最も分泌されるのが幼児期4~5歳といわれています。ですので幼児期の子どもには体の発育や脳の発育を形成する上で熟睡している睡眠時間というのが必要不可欠です。

 

 

レム睡眠とノンレム睡眠とは?

「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」とはいったい何でしょうか。
レム睡眠・・・ 体は眠っているけれど、脳が起きている状態。まぶたがキョロキョロ動いたり、夢を見たりするのは脳が起きているレム睡眠のときに起こります。
ノンレム睡眠・・・体も脳も眠っている状態をノンレム睡眠といいます。いわゆる熟睡の状態をノンレム睡眠といいます。

 

寝る子は育つ?赤ちゃんの睡眠メカニズム

 

子どもをぐっすり寝かせたい!

人間の眠気を強くするホルモンにメラトニンというホルモンがあります。このメラトニンは暗いところで多量に分泌され、明るいところでは分泌が抑えられる働きを持っています。このため、夜、子どもの眠る寝室の電気をつけていたり、テレビをつけっぱなしにしていると、メラトニンの分泌が抑えられ、子どもはなかなか眠りにつくことが出来ません。夜は子どもが眠りにつきやすいように寝室を暗くしてあげましょう。また、このメラトニンは昼間たくさん太陽を浴びることにより、夜に大量に分泌されるので、お天気の日はできるだけ子どもを外で遊ばせて、たっぷり太陽の光を浴びさせてあげましょう。

 

<参考文献> 早寝早起きホントに必要?
(井上昌次郎/著 子どもの睡眠 (神山潤/著)

 

 

 

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