【助産師監修】赤ちゃんの自動車事故防止のためにチャイルドシート

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

車でのおでかけにはチャイルドシートが必須!

チャイルドシートの基礎知識

現在の道路交通法で、自動車の運転者はチャイルドシートを使用しない6歳未満の幼児を乗せて運転してはならないと決められています。 チャイルドシートは、車でお出かけする際に小さなお子さんの安全を守るために欠かすことのできないアイテムです。新生児で使用する場合には、新生児対応タイプ(ベビーシート)を選びます。成長に応じてチャイルドシート、ジュニアシートに切り替えていくのが一般的です。

 

チャイルドシートの使用状況

警察庁と一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が、令和元年6月1日から6月16日までの間に合同で実施したチャイルドシート使用状況の全国調査の結果では、全国平均の使用率は70.5% (前年比+4.3ポイント)となっています。

 

チャイルドシートの使用状況

 

小さなお子さんがチャイルドシートを嫌がるから、短距離しか車に乗らないから、急いでいるから……など、さまざまな理由でチャイルドシートを使用しないケースも少なくありません。しかし、チャイルドシート不使用者の致死率は適正使用者の約13.4倍というデータもあります。
 

チャイルドシート使用有無別致死率比較

出典:警察庁ウェブサイト


チャイルドシートを使用していても、固定が不十分だったり、お子さんを正しくチャイルドシートに座らせていなかったりするとチャイルドシートの意味がありません。


警察庁/日本自動車連盟(JAF)のチャイルドシート使用状況全国調査(2018)によると、乳児用・幼児用チャイルドシートのミスユースの割合はあわせて61.6%でした。なかでも腰ベルトの締付け不足、座席ベルトの通し方間違い、固定器具等の不備・誤使用などの項目での割合が高くなっていました。

チャイルドシート使用状況全国調査(2018)

日本自動車連盟(JAF)では、チャイルドシートの取り付けアドバイスやチェックなどの講習を無料でおこなっています。

■日本自動車連盟(JAF)チャイルドシート・チェックアップイベント

このような講習会を活用して、正しくチャイルドシートを使用しましょう。
 

意外に危ない! 車内の事故

2011年に日本自動車連盟(JAF)がおこなった「子どもの車内事故に関するアンケート調査」によると、「子どもを車内に残したまま車を離れたことがある」と回答した人が28.2%となっています。親としては短時間のつもりでも、車内は想像以上に短時間で暑くなりやすく、体温調節機能が未熟な小さなお子さんにとって車内放置は熱中症の危険性が高まります。決してお子さんだけを車に残すことのないようにしましょう。

 

また、「車内で怪我をしたり危険な目にあった経験がある12歳未満の子どもの割合」は28.3%で、1歳未満が6.2%、1歳〜3歳未満が40.4%、3歳〜6歳未満が39.0%となっていました。事故の内容としては、ドアに手や足を挟んだ、頭や体を打撲した、パワーウィンドーに手・足・首などを挟んだなどが多く、熱中症・脱水症状になったケースも1.2%ありました。

※日本自動車連盟(JAF)「子どもの車内事故に関するアンケート調査」

 

 

ちょっとした気の緩みから大きな事故につながることもあります。お子さんとのおでかけが楽しい時間となるよう、安全第一で行きたいですね。
 

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