【医師監修】赤ちゃんのしつけ【ほめ方・しかり方編】

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師小枝 達也 先生
小児科 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センターこころの診療部長

鳥取大学医学部脳神経小児科入局。小児神経科、小児科、新生児医療、神経内科、障害児医療の研修を積み、オランダ政府奨学生としてアムステルダムライ大学小児科へ留学。その後、鳥取大学医学部講師、助教授を経て、鳥取大学教育学部教授に就任。その後、鳥取大学地域学部教授、鳥取大学附属小学校長(併任)、鳥取大学地域学部附属子どもの発達・学習研究センター長(併任)を歴任し、平成27年3月鳥取大学退職。平成27年4月より国立研究開発法人国立成育医療研究センターこころの診療部長に就任。平成29年4月より副院長併任。

 

【医師監修】赤ちゃんのしつけ【ほめ方・しかり方編】

 

初めての育児でいちばんの悩みがしかり方。いつから、どんなときにしかったらいいのでしょうか? 赤ちゃんに伝わるほめ方としかり方について教えます。

 

 

赤ちゃんがぐんぐん伸びるほめ方

赤ちゃんはほめられることが大好き。たくさんほめられることで自信がついて、やる気の芽がぐんぐん伸びていきます。0歳代はしかる必要はありません。ママやパパは赤ちゃんをどんどんほめてあげましょう。

 

 

どんなことでほめてあげたらいいの?

どんなことでもいいです。うんちがいっぱい出たら「いいうんちが出たね」とほめてあげましょう。おっぱいやミルクをたくさん飲んだら「上手に飲めたね」とほめてあげましょう。赤ちゃんはいつも自分のことを見てくれているという安心感と、ほめてもらったという肯定感を得られます。「すごいね、えらいね」だけでなく、具体的な行動をほめてあげるといいでしょう。ポジティブな声かけをしていると、ママやパパ自身も気持ちがポジティブになります。

 

 

赤ちゃんにしっかり伝わるしかり方

1歳になると行動範囲が増え、危険な場面も増えてきます。そんなときには毅然とした態度で「ダメ」と言いましょう。短い言葉で伝えることがポイントです。いきなり自分の行動を止められた赤ちゃんはきっと驚き不安な状態になっています。顔を見つめて声をかけ、赤ちゃんの気持ちを受け止めましょう。その後に、なぜダメなのかの理由を伝えましょう。どうすると次は危険な目に合わないかも簡単な言葉で話せるといいですね。

 

 

  • 例:ボールを追いかけて車道へ飛び出した
  • ①「ダメ」と体を抱いて止めましょう
  • ②「ボールを取りに行きたかったんだよね」と受け止めて話す
  • ③「もし、車が走ってきたら危ないよね」と理由を伝える
  • ④「道路に出るときにはママと手をつないで行こうね」と話す
  •  

 

 

ダメなしかり方といいしかり方

「怒る」は感情をぶつけること、「しかる」は相手のことを思ってかける教育のための言葉です。この違いをしっかり理解しましょう。怒るでは赤ちゃんにはきちんと伝わりません。感情的にならずに、危険な行為を止めさせたりルールを教えたりすることがしかること。しかる人は冷静である必要があります。イライラした気持ちのママ「ダメじゃないの!」「やめなさい!」と怒鳴るのは NG。また、「ダメ!」と言って赤ちゃんが泣き出したときには、いったん落ち着くまで抱っこなどをして安心させてあげましょう。昔から子育てのコツとして「かわいくば、五つ教えて三つほめ、二つ叱ってよき人にせよ」という言葉があるように、叱ってばかりでは子どもは育ちません。褒め上手、しかり上手な親は、子どもの力をぐんと伸ばします。

 

(監修/小枝達也先生)

 

 

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