【助産師監修】 赤ちゃんのおむつ替えの回数や手順、注意点とちょっとしたコツ

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助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

【助産師監修】 赤ちゃんのおむつ替えの回数や手順、注意点とちょっとしたコツ

 

赤ちゃんが誕生すると、間もなくおむつ替えというお世話が始まります。それ以降長期間おむつ替えをすることになりますが、それには注意点やコツがあります。

 

 

おむつ替えの頻度・回数はどのくらい?

おむつ替えの頻度や回数って、どの程度なのでしょう? 成長段階により、また個人差にもよるので一概にこうとは言えません。

 

赤ちゃんが母乳や育児用ミルクがある程度飲めるようになってきたら、おしっこは1日に6~8回以上うんちは3~4回以上出るようになります。成長するにつれてうんちの頻度は減り、おむつ替えの回数も減っていきます。

 

離乳食時期になるとうんちも固形になっていきます。うんちは1日に3回くらい出る子もいれば、2、3日に1度の子もいます。

 

 

 

おむつ替えのときに準備するもの

おむつ替えのときには、あらかじめ必要なものを準備しておいてから始めるとスムーズにできます。

 

準備するものは、

 

・新しいおむつ

・おしりふき

・使用済みおむつを入れる袋

 

が基本です。

 

加えて、おむつ漏れして服が汚れていないか事前に確認しておき、汚れていたら新しい服も用意しておきます。また汚れた服がおむつ交換場所を汚してしまいそうだったら、おむつ替えシートや新聞紙などを敷いて、その上に赤ちゃんを寝かせておむつ替えをしましょう。

 

 

 

おむつ替えの方法は?

ここでは、紙おむつ替えの方法を紹介します。

 

1.まず手を洗いましょう

 

2.赤ちゃんをあおむけに寝かせます

 

3.赤ちゃんの腰のあたりに手を入れて浮かし、新しいおむつを広げて赤ちゃんのおしりの下に敷きます

 

4.赤ちゃんの腰を下ろし、赤ちゃんが履いているおむつのテープを外します

 

5.赤ちゃんの両足を片方の手で軽くまとめるように持ちます

 

6.赤ちゃんがはいているおむつの汚れていない部分で、おおまかな汚れを拭きます

 

7.ふき取り切れなかった汚れをおしり拭きでていねいに拭きとります

 

8.汚れているおむつにおしりふきを入れ、赤ちゃんのおしりのあたりまでおむつを前から後ろへ丸めていきます

 

9.赤ちゃんの足を持っていた手を外し、腰の下に入れ、古いおむつを引き抜きます

 

10.赤ちゃんの腰を下ろし、新しいおむつをつけ、左右のテープを止めます

 

11.漏れ防止のため、赤ちゃんの足の付け根部分のギャザーをしっかりと外側に出します

 

12.赤ちゃんの洋服を整えます

 

13.汚れたおむつは最後まで丸めたあと、左右のテープでまとめ、ごみ袋に入れて捨てます

 

14.おむつ交換後、もう一度手を洗いましょう

 

 

 

おむつ替えの注意点は?

●赤ちゃんの足を持ち上げないようにしましょう

赤ちゃんの足首を持っておしりを上げてしまうと、股関節脱臼する恐れがあります。

赤ちゃんのおしりを拭くときは、足を軽くまとめる程度に持つこと、おしりをあげるときには、腰の下に手を入れて少し持ち上げるようにしましょう。

 

●おしりの拭き方にも注意しましょう

女の子の場合、おしりを拭く方向は、「前から後ろ」です。大陰唇と小陰唇の間も、ていねいに拭いてください。生まれて間もない時期は胎脂が付いていることがありますが、それは無理に拭き取らなくてもよいです。男の子の場合は、おちんちんのうしろや睾丸の裏、しわの間をていねいに拭くようにしましょう。

 

●テープはきつすぎないように

おむつのテープを止めるときは、おむつと赤ちゃんのおなかの間に大人の指2本分程度入るくらいのの隙間が空くようにして止めましょう。

 

●おむつ漏れを防ぐには

新しいおむつをはかせたときに脚の付け根近くのギャザーが内側に丸まっていることがよくありますので、指で整えて股漏れを防いであげましょう。両サイドのテープは左右対称に付けます。生後1カ月くらいのときに多い、背中漏れをしないよう、おむつはおなかより背中を長めにあて、テープは斜め下に向かってつけるとよいでしょう。男の子なら陰茎を下に向けておむつをはくことも、漏れを防ぐポイントになります。

 

 

 

赤ちゃんが大きくなってきたら?

新生児から寝返りの時期までは、おむつ替えの回数は多いですが、おむつ替え自体はまだラクです。しかしハイハイするようになると、おむつ替えのときも赤ちゃんはじっとしていてくれません。ですので、この時期から使うおむつはパンツタイプのものに替えるとよいでしょう。ハイハイの姿勢はおなかが下に向いてしまうので、テープタイプは止めにくくなってしまいます。赤ちゃんの動きを少しでも止めるために、何か気を引くものを手に持たせてあげて、さっと替えるのがおすすめです。

 

そしてつかまり立ちが始まると、おむつ替えのときにあおむけになるのを嫌がる赤ちゃんが増えてきます。この時期は立ったままおむつ替えをするといいでしょう。多くの人が使い捨てのパンツタイプおむつを使いますが、両サイドを破いて汚物を落とさないようにおむつで挟んで一旦置いておき、拭いたおしりふきと一緒に処理します。おむつ替えの最中に伝い歩きなどしないよう、このときも注意を引き付けるものを用意しておくのがよいでしょう。また、新しいおむつをあらかじめ赤ちゃんの足に通しておいてから、おむつ替えをするとスムーズです。

 

 

 

おしりが赤い…。そんなときは?

赤ちゃんのお肌はとってもデリケート。頻回におしっこやうんちをするので、トラブルを起こしやすい状態にあります。おむつ替えの際は、赤ちゃんの皮膚の状態をチェックするようにしましょう。

 

おしりを拭くときはやさしく、汚れが落ちにくいときはこすらず、おしり拭きに水分を多く含ませて洗い流すようにしましょう。おむつの素材が合わずにトラブルを起こしてしまうこともあるので、試供品をためしてみるのもよいですね。おしりが赤みがひどいときには、かかりつけ医に相談して、塗り薬を処方してもらうとよいでしょう。

 

ポイントを押さえておむつ替えを手際よくできるといいですね。毎日たくさんおむつを替えると、ママの手も荒れがちなので、香りが良いハンドオイルを使ったりして、ママの身体的ストレスを少しでも減らすようにするのがおすすめです。

 

 

 

 

 

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