新生児の適正な出生体重の範囲は?低出生体重児、巨大児の原因とリスクとは?

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監修者・著者

助産師 REIKO


医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

 

赤ちゃんが生まれた時、どれほどの大きさで生まれたのかということは重要なポイントになります。これは単に大きさだけの問題でなく、赤ちゃんの身体へ影響がでる場合があります。出生体重による赤ちゃんの身体の違いや、正常な範囲とはどのくらいかを調べてみました。

 

 

 

出生体重とは?

出生体重とは、赤ちゃんが生まれた時の体重のことです。妊娠37週0日~妊娠41週6日の期間に生まれた赤ちゃんを正期産児といい、出生体重が正常の範囲内で生まれる可能性が高いです。出生体重だけで赤ちゃんが健康かどうか決まるわけではありませんが、出生体重が正常ということは、身体の機能がちゃんと成熟して生まれてきている可能性も高いと考えることができます。
 

新生児は出生体重によって、低出生体重児や巨大児などに分類されます。具体的な重さは以下になります。
・1000g未満:超低出生体重児
・1500g未満:極低出生体重児
・2500g未満:低出生体重児
・2500g以上4000g未満:正常出生体重児
・4000g以上:巨大児
・4500g以上:超巨大児

 

 

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出生体重2,500ℊ未満 低出生体重児が生まれる原因とリスク

平成22年の乳幼児身体発育調査によると、出生体重の平均は男の子が2980ℊ、女の子が2910ℊとなっています。平成12年に行われた同調査の結果と比較すると、男の子が60ℊ、女の子が50ℊ減少しており、出生体重は減少傾向にあるということです。また、出生数は減少している半面、低出生体重児の出生は増加しているという統計結果が出ています。

 

低出生体重児は生まれる原因として、早産や先天異常、妊娠高血圧症候群などの母体合併症、喫煙などが挙げられます。最近では、母体の痩せも影響しているとのこと。これらの原因の背景には、女性の社会進出にともなうストレスの増加、晩婚化が進んでいることも関連しているようです。

 

低出生体重児の中でも健康で身体に問題のない赤ちゃんはいますが、母体外生活をしていくうえで必要な機能が未熟な赤ちゃんが多いです。赤ちゃんが生まれた週数が早く、出生体重が少ないほど、顕著です。

 

あきらかに特別な管理(治療)が必要な赤ちゃんは、NICU(新生児集中治療室)に入院となりますが、状態が落ち着いている赤ちゃんは産院で経過を見る場合もあります。そのようなケースでは、出生後の低体温や低血糖、呼吸状態の急変などに注意し、経過を見ていく必要があります。また、黄疸が強く出ることもあります。

 

早産で生まれた赤ちゃんは、母体から抗体をもらう期間も短いため、免疫力が低く、さまざまな病気にかかりやすいというリスクがあります。二歳までに全ての子がかかると言われているRSウィルスに感染すると、免疫力がちゃんとある赤ちゃんなら発熱や咳、鼻水など風邪の症状だけで治まりやすいのですが、早産で生まれた赤ちゃんは肺炎になるなど、重症化する場合があります。

 

また、近年、早産で生まれた低出生体重児が成人すると、高血圧、糖尿病などの生活習慣病を高率に発症することも明らかになってきています。

 

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2018/11/02

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