【医師監修】6〜7カ月児健診でチェックすること

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師小枝 達也 先生
小児科 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センターこころの診療部長

鳥取大学医学部脳神経小児科入局。小児神経科、小児科、新生児医療、神経内科、障害児医療の研修を積み、オランダ政府奨学生としてアムステルダムライ大学小児科へ留学。その後、鳥取大学医学部講師、助教授を経て、鳥取大学教育学部教授に就任。その後、鳥取大学地域学部教授、鳥取大学附属小学校長(併任)、鳥取大学地域学部附属子どもの発達・学習研究センター長(併任)を歴任し、平成27年3月鳥取大学退職。平成27年4月より国立研究開発法人国立成育医療研究センターこころの診療部長に就任。平成29年4月より副院長併任。

【医師監修】6〜7カ月児健診でチェックすること

 

 

赤ちゃんの健診は、 母子保健法第12条及び第13条の規定により 市町村が乳幼児に対して行う健康診査です。乳幼児健診の目的は「乳幼児の病気の予防と早期発見、および健康の保持・健康の増進」となっています。赤ちゃんがすくすく成長していくためにも健診はしっかり受けましょう。

 

 

6〜7カ月児健診

おすわりの様子を主に診ます。発達に個人差が出てくるころ。歯が生え始めた赤ちゃんは歯のチェックも。離乳食の進み具合や寝返りの状態、人見知りをするかなどについて聞かれることも多いです。

 

具体的な内容(乳児健診共通で行う項目)

・身体測定(身長、体重、頭囲、胸囲)

・視覚・聴覚

・おなかの触診

・口の中の診察

・頭の大泉門(だいせんもん)の触診

・性器の診察

・問診

 

 

具体的な内容(6〜7カ月児健診でおこなう項目)

 

・寝返りの様子

あお向けにした状態から、寝返りを促して様子を見ます。できなくてもこの時期は大丈夫です。

 

・おすわりの様子

支えがなくておすわりができるかを確認。少しの間でもすわれればOK。

 

・神経、精神発達の様子

顔の上にかかったガーゼを取り除くことができるかというハンカチテストと呼ばれるテストをします。これは視界が塞がったことを不快に思い、その原因を取り除くことができるかを確認するものです。

 

・手指の発達

5本の指をつかってしっかりものをつかむことができるかを診ます。

 

・バランス感覚

おすわりの状態から、赤ちゃんを片方に押します。倒れないように手がつけるかがポイント。

 

・股関節脱臼

両足をそろえたり、膝を曲げたりして脱臼の有無を確認。両足の長さが同じか、股の開き方がスムーズかなどを診ます。

 

・斜頸

首を触り、しこりやリンパ節の腫れがないかを確認。

 

 

この時期になると個人差が出てきます。できないからといって赤ちゃんや自分を責めることはしないで。できなかったことは練習するというよりも、毎日の遊びに取り入れるといいでしょう。おすわりが苦手なら、座ってする遊びをしたり、ハンカチをつかめなかった子は、ハンカチで遊んだり、ママも赤ちゃんも楽しみながらできることが大切です。

 

※厚生労働省では、新型コロナウイルス対策が気になる保護者に向けて、子どもの健康が気になるときだからこそ、予防接種と乳幼児健診は遅らせずに予定どおり受けるよう情報発信しています。
予防接種のタイミングは感染症にかかりやすい年齢などをもとに決められており、乳幼児健診は子どもの健康状態を定期的に確認して相談する大切な時期なので適切な時期にきちんと受けましょう。予防接種を受けそびれてしまった方はできるだけ早く受けましょう。
体調が悪いときは予防接種や健診に行くのはやめ、元気になったら改めて予定を立てましょう。
乳幼児健診は、感染状況などを踏まえて中止、または実施方法などを変更している場合があります。お住まいの市町村の子育て世代包括支援センターや母子保健窓口にお問い合わせください。
参考:厚生労働省「遅らせないで!子どもの予防接種と乳幼児健診」

 

 

(監修/小枝達也先生)

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