叱らずにわがままを減らす方法は?

叱らずにわがままを減らす方法は?

1歳3ヶ月の娘は、うれしいとき、楽しいときには、本当に楽しそうな笑顔を見せてくれるのですが、11ヶ月の頃から、自分が求めているものと違ったり、気分が乗らなかったりすると、首を横に振るようになりました。
これまでは、外では泣かないのが自慢でしたが、現在では思い通りにしたいのに私に止めさせられたときなどに、本気でイヤイヤをして地面に座り込んだり、四つん這いになって肩を震わせて泣いたりします。結局、抱っこをしてその場から離れさせ、言い聞かせようとしますが、なかなか難しく、泣き疲れて眠ってしまうこともしばしばです。でも、これではしつけになっていないので心配です。
また、上記のようなわがままが増えてから、少し強く「ダメ」と叱っていたら、笑顔が減ってきたように感じ、私自身ちょっと寂しくなりました。そこで、叱らずに、なるべく注意を他に向けるようにしてみました。すると、すぐに彼女の笑顔がまた増えました。でも、わがままは助長されているように思えます。
なるべく叱らずに育てていきたいのですが、外で泣きじゃくる子になって欲しくないですし、「こういう風に育って欲しい」という私自身の願望もあり、初めてしつけにつまずきを覚えています。
この時期の、特に女の子のしつけや接し方について、なにかアドバイスをいただけましたら幸いです。

専門家の回答

お嬢さんをわがままに感じるのは、「第一自立期」(第一反抗期)の入り口に立っているためだと思います。
この時期には、「これは嫌」という感覚を自分自身で自覚するようになります。また、「これは、おかしい」「なんか変だ」という感覚もそうです。たとえば、大きな目を開けて、じっと何かを見つめるのは、そういうことを感じたときです。
「面白い」「楽しい」「気持ちいい」ということも自覚し始めますが、これらはまだうまく表現できないため、周りには伝わりにくいものです。
一方で、「嫌だ」という表現は周囲に理解してもらいやすいため、頻繁に自己主張します。家の中でも、外でもやります。「外では、嫌な気持ちをやたらと表現してはいけない」ということは、この年齢では理解できませんし、大人が押さえつけても止めません。したがって、この年齢の子に親の一方的な願望や期待を押しつけるのは、逆効果になります。
ただし、危険なことや人に迷惑をかけるような行動をしたら、抱き止めたり、関心を他のことに向けたり、「一緒に遊ぼう」と誘ったり、外に連れ出したりしましょう。話して聞かせるのは、まだ無理だと思います。
きっと、お嬢さんははっきりした性格のお子さんなのでしょう。押さえつけないで、お嬢さんの良さを伸ばしましょう。ただし、悪いことをしたら、泣かせても止めさせるようにしましょうね。「女の子」だからといって、しつけ方や接し方に特に気を配らなくてはならないことはありません。

※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
この記事の回答者
監修者プロファイル

監修者植松 紀子(うえまつ のりこ)先生

平成4年から「こどもの城」小児保健部にて臨床心理士(常勤)として働き、平成19年に定年退職する。横浜市、藤沢市の各教育委員会のスーパーバイザー。日本学校メンタルヘルス学会評議員、田中教育研究所評議員。
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