兄弟けんかとしかり方

兄弟けんかとしかり方

※この2問は、環境・年齢が近いため、一部共通でご回答いただきました。
●4歳8ヶ月、2歳3ヶ月/2歳でもお兄ちゃんと同じようにしかるべきですか?※(1)
 長男は4歳で言う事が分かる歳だと思うので、言い聞かせてからそれでも同じ事をする時は叱っています。真中の子は2歳になったばかりで、まだ話が通じない部分もあるので、あまり強くは叱らないのですが、長男にしてみればおかしいと思うので、あまりにもひどいときには二人揃って真剣に話を聞かせるのですが、2歳ではまだ早いような気もしますがどうなのでしょうか?

●2・5・7歳/兄弟でけんかが絶えず、時には殴り合いも。どうしたらいいのでしょう?※(2)
 兄弟で譲り合いができません。2・5・7歳と3人の子供がいるのですが、3人でおもちゃを取り合いしたり、遊び方で意見が食い 違ったりすると、どうしても譲れなくて、最後には叩き合いになってしまいます。 「順番に交代してね」「仲良く遊んでね」と言っても聞きません。 どうすれば兄弟で相手を思いやる気持ちが育てられるでしょうか?

専門家の回答

 兄弟でケンカやイタズラをした場合、どちらの子も同時にしかることは大切ですが、年齢が違うと理解の度合いも違うので、しかり方にコツがあるということをおぼえておきましょう。
 (1)のご質問の場合、下のお子さんにはまだ言葉だけでしかっても理解できないのは当然です。強くしかりすぎず、体で制してあげることでよいでしょう。しかし、上のお子さんが「自分ばっかりきつくしかられた」とすねるようなら、「弟はまだ言葉だけでしかっても理解できないの。だから危ないことをしそうになったら、お手手をもってわかるように教えてあげないといけないのよ」「あなたも前は弟と同じように、言葉だけでしかってもわからなかったのよ。でも、いまわかるようになったのは、お兄ちゃんになったからよ」と言葉で伝えてあげる必要があります。このようにわかりやすく説明すると、上のお子さんは自分の成長を誇らしく思い、しだいにお母さんを助け、弟をかばってあげたいと思うようになっていくでしょう。
 (2)のご質問の場合、男の子同士のケンカは途中で止めてもやめないので、あきるまでやらせてあげましょう。女性には"男のケンカ"は理解しにくいところがありますが、本人同士は理由があってやっていることです。夕飯のときなどに「どうしてケンカをするのか?」ということについて兄弟どうしその理由を話しあわせてもいいでしょう。また、暴力はいけない、物をこわしてはいけない、などケンカに関するルール決めをすることも大切です。親が子どもにたたいてしつけをすることが多い家庭ほど、暴力をふるう子どもが多くなるということも事実です。したがって、最初に両親が「パパとママも今日からあなたたちをたたかない。だからみんなもケンカするときには相手をたたかないことにしよう」と宣言するのもいいでしょう。

※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
この記事の回答者
監修者プロファイル

監修者植松 紀子(うえまつ のりこ)先生

平成4年から「こどもの城」小児保健部にて臨床心理士(常勤)として働き、平成19年に定年退職する。横浜市、藤沢市の各教育委員会のスーパーバイザー。日本学校メンタルヘルス学会評議員、田中教育研究所評議員。
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