からかわれときの気持ちの整理法は?
小学1年生の息子が、友だちとサッカーをしていたときに、ボールが水たまりに落ち、そのボールを息子が取りに行ったそうです。そのとき、3年生の子に「“ウンコ水”に浸かったボールを手に持った~」と意地悪を言われたそうです。
そこで、息子は頭に来てわざとボールを道路に投げ、トラックを止めてしまったそうです。そのことでいっそう意地悪を言われたと、泣きながら教えてくれました。幸運にも、事故は起こりませんでした。
母親に話すこと自体、とても勇気がいったと思うのですが、聞いたときには、事故の危険が頭に浮かんでつい感情的に叱り、「今日のことを絶対に忘れちゃダメよ!」とほほを叩いてしまいました。
このような行動を起こした場合にはどう注意をし、気持ちの整理法や友だちとの関わり方などを、どのように助言、指導すればよいのでしょうか。
息子さんは、よくお母さんに出来事を話してくれましたね。あなたも頭では、「こんなことがあったのに、よく隠さずに話してくれたな」と思ったことでしょう。
でも、息子さんのほほを叩くほど、感情的になったのはなぜかを考えてみましょう。きっと、「危ない!」という驚きから感情がたかぶって、「なんでこんなことをしたの、この子は!?」と怒りの気持ちにつながり、思わず叩いてしまったのではないでしょうか。
次に、こうしたことがあったときには、怒りの感情が湧く前の気持ちを息子さんに伝えてみましょう。たとえば、この場合、「嫌なことを言われて悔しかったね」と息子さんへの共感を伝え、そして「危なかったね」と心配している気持ちを伝え、不安を感じている息子さんを抱きすくめてあげると息子さんも安心します。
そして、「悔しいときには、今度からはどうしたらいいかな?」と、今後も起こるかもしれない問題の解決方法を考えてみましょう。ただし、その際には、お母さんの考えを一方的に押し付けないこと。息子さんからの答えを待ち、そのうえで一緒に考えていくことが大事です。