感情のコントロールが難しくつい暴力をふるってしまいます

感情のコントロールが難しくつい暴力をふるってしまいます

小学2年生の息子は元気いっぱいな子ですが、乳児のころから保育園で「感情の起伏が激しい」と言われてきました。また、あまのじゃくなところもあります。
1年生の1~2学期には、「友達とトラブルがあるとすぐ手が出てしまう」と担任の先生から2度報告を受けましたが、3学期からは「だいぶ落ち着いた」と聞いて、安心していました。
ところが最近、一緒に遊んでいた年下の子に気に障ることをされたようで、木のバットでその子の背中を叩いてしまいました。私はその現場にはいなかったのですが、家で本人から報告を受けて驚き、すぐ謝罪に行きました。そして、本人をかなりきつく叱り、「もうしない」と紙に書いて約束させました。
しかし、1ヶ月も経たないうちに年上の女の子にバットを投げ、おでこに当たってしまいました。理由は、「ボールを返してもらえなかったから」だそうです。このことに関して本人からの報告はなく、後日他のお母さんから聞いて、びっくりしてしまいました。なぜ報告しなかったのかと聞くと、「前回のこともあり、報告するのが怖かったから」と言いました。
このように感情のコントロールが難しく、すぐに暴力をふるってしまう息子に、今後どのように対応していけばよいでしょうか? 普段私が怒りすぎているためか、夏休み明けくらいから、チック症状があります。
また、学童でも色々と問題があるようで、子どもなりにストレスがたまっているのでは、とも思っています。

専門家の回答

お子さんは1人っ子ですか? それとも、きょうだいがいますか? 怒りを感じるとすぐに手が出てしまう行動は、家族の中でも見られるのでしょうか? この辺のくわしい状況が分からないので、ここでは一般的なお話をしますね。
子どもは5歳ごろになれば、気持ちを伝えるときに「暴力」に頼らず、言葉で伝えられるようになります。そして6歳ごろには、道徳的ルールを内面化して「良心」も発達し、「公平さ」にも敏感になります。したがって、大人がどの程度の公平さを持っているかをいつも感じ取っているのです。さらに8歳ごろになれば、友達関係を通して社会性が発達していきます。
ご質問の内容を拝見すると、息子さんは自分の存在や社会性などに対して自信をなくし、精神的に傷ついているように思えます。それがお母さんの叱責や対応によるものかは分かりませんし、感情のコントロールが未熟で、自分で感情を抑えられないということもあります。つまり、お母さんの育て方だけに問題があるのではなく、精神的、発達的に何かの問題を抱えているのかもしれません。
まずは、チック症状を児童精神科医に診てもらいながら、何らかの手立てを考えた方がいいでしょう。友人をつくることにも、自分の行動にも自信をなくしているように見えるので、児童精神科医の診察を受け、総合的に相談されることをお勧めします。

※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
この記事の回答者
監修者プロファイル

監修者植松 紀子(うえまつ のりこ)先生

平成4年から「こどもの城」小児保健部にて臨床心理士(常勤)として働き、平成19年に定年退職する。横浜市、藤沢市の各教育委員会のスーパーバイザー。日本学校メンタルヘルス学会評議員、田中教育研究所評議員。
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