筋緊張です。リハビリは効くのでしょうか?
重症仮死で生まれ低酸素性脳症と診断された生後4カ月の子どもがいます。
手足の筋緊張が強くリハビリに通っています。
泣いたときの反り返りは強いですが、普段反り返ることはありません。腹這いも上手にできるようになり、音がなる方へと顔を向けることができていますが首はまだまだすわりそうにありません。
リハビリを通して筋緊張を和らげたりということは可能なのでしょうか?リハビリを通して筋緊張があっても体のコントロールができるようになるのでしょうか?
自宅で教わったことを繰り返していますが思うようにうまくできません。
筋緊張が強い状態を筋緊張亢進(きんきんちょうこうしん)と言います。低緊張の反対、すなわち筋肉に力が入っていることが多く、さわると硬く、大人が手や足を動かそうとすると抵抗や硬さを感じます。筋緊張亢進には2つのタイプがあります。1つは関節を動かすとき、最初に抵抗があり、その後「スコン」と抜けるタイプ、もう1つは関節を動かすときにスコンと抜けずに持続的に抵抗があるタイプです。これは脳の障害部位が異なることが原因です。新生児低酸素性虚血性脳症(ていさんそせいきょけつせいのうしょう)は3つのタイプ(軽症・中等症・重症)に分けられています。軽症タイプは予後良好、重症タイプは重度の後遺症を残します。ご質問のお子さんはおそらく中等症と考えられます。中等症の予後は幅が広いです。理学療法士さんや作業療法士さんにより発達評価、診察、訓練をおこなうことで、本人のもっている力をのばしていきます。いろんな不安があるとお察しします。アドバイスとして本人の良い点をまず見つけてみましょう。そしてそこを重点的にのばしていってあげましょう。赤ちゃんは遊びを通して発達していきます。おもちゃなどをうまく使って楽しくリハビリするのも一法です。