不活化ポリオワクチンの接種は有効ですか?

ポリオ生ワクチンの副反応や他者への感染リスクをメディアで知り、不活化ワクチンの接種に高い関心をもちました。
現在5ヶ月ですが、これから不活化ワクチンを受けることは可能でしょうか? 可能であれば、接種時期はいつまでに受ければよいのでしょうか?
 

日本のポリオワクチン接種では、2011年1月現在、生後3ヶ月以上の子を対象に、生ポリオワクチン(OPV)を2回経口投与して行っています。海外先進国では、不活化ポリオワクチン(IPV)の注射が一般的で、生後2~3ヶ月で接種を開始し、1ヶ月間隔で2~3回接種、6~12ヶ月後に追加接種します。
ポリオウイルスは、腸管で感染してウイルスの増殖が行われ、ポリオを発症すると発熱、筋力低下、麻痺などの症状が出現します。したがって、ポリオワクチンは腸管に免疫をつけることが重要なのですが、不活化ポリオワクチンは生ポリオワクチンに比べて腸管免疫の誘導が弱いため、感染予防効果がやや弱くなります。
しかし、生ポリオワクチンの接種後には、便中にウイルスが排泄されたり、100万人に1人ほどの頻度で麻痺を起こしたりする可能性があるのに対して、不活化ポリオワクチンには起こりません。
現在の日本で不活化ポリオワクチンの接種を希望する場合、このワクチンを個人輸入しているクリニックで接種をすることになります。この場合は有料であり、また万が一、ワクチン接種によって事故が起きた場合の公的な補償はありません。
ちなみに現在、私が経営する葛飾赤十字産院では、不活化ポリオワクチンの接種は実施しておりません。しかし、「このワクチンを受けられるクリニックで接種を済ませた」とお話しくださる方は数名いました。いずれのワクチンを接種するかは、保護者ご自身の判断に委ねられます。

質問に対する答えは、あくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。

監修者プロフィール

三石知左子(みついしちさこ)先生

東京女子医科大学母子総合医療センター講師などを経て、葛飾赤十字産院院長。

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