ATLA抗体検査で陽性の場合、子どもに与える影響について。

ATLA抗体検査の結果、陽性ということなのですが、子どもが将来病気になる確率はどれくらいなのでしょうか? ちなみに1人目はミルクのみでしたが、今回は母乳も少し考えています。複雑ですが、母として一度は母乳をあげたいと思ってます。
 

ATL(成人T細胞白血病)は、そのウイルスが授乳を通して母子感染するために問題になります。西日本にキャリア率が高いです。
 母からの感染率は、報告にばらつきがありますが、15~25%程度と考えられています。また、キャリアの人が発症する率は、男性で5%、女性で2%程度といわれています(母子感染後、30~50年後に発症します)。
 母子感染の根拠としては、母乳哺育児は15~25%の子がキャリアになるのに対し、人工栄養で哺育された子は、2~6%しかキャリアにならず、明らかに低くなっています。
 また、授乳期間が6ヶ月以内であると、母子感染率が低くなることが分かっており、母乳哺育を強く希望する場合には、3ヶ月以内の短期授乳が勧められています。加えて、一度冷凍してから母乳をあげるといいといわれています。
 キャリアの人がATLを発症する頻度は低いですが、治療法があまりなく、ほとんど死の転帰をとることもあって、キャリアと告知された母の精神的な負担への対応など、倫理的、社会的な問題ともからみ、ATL抗体検査をおこなうことに疑問を持つ動きもあるようです。

質問に対する答えは、あくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。

監修者プロフィール

三石知左子(みついしちさこ)先生

東京女子医科大学母子総合医療センター講師などを経て、葛飾赤十字産院院長。

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