玄関先でのあいさつも済み、部屋に通されました。さて、あなたはどこに座ればよいでしょうか…?
先方にすすめられない限りは、いったんは下座に座るのがマナー。和室の場合は座布団を敷かずに正座します。下座というのは、洋室でも和室でも、一般的に出入り口に近いところと考えておけば間違いありません。上座をすすめられたら「失礼します」と言ってから、すすめられた席に座って、相手を待つようにします。
相手が入ってきたら、正式にあいさつをします。洋室の場合はすぐに椅子から立ち上がって、和室では座布団からにじり降り脇に正座して、おじぎとともにあいさつします。あいさつの言葉は、「こんにちは。いつもお世話になっております」「今日はお目にかかるのを楽しみにしてまいりました」「本日はご招待いただき、ありがとうございます」など。胸を張って姿勢を正し、上半身を腰から倒すようにするのが美しいおじぎのポイントです。また、相手より先におじぎをし、体を起こすときは自分が後からになるよう、注意しましょう。
しびれない正座のしかた
訪問先が和室だった場合、いちばん心配になるのは正座かもしれません。しびれて立ち上がれないなんてことになると恥ずかしいですよね。しびれをできるだけ避けるためには、
1.背筋を伸ばし、重心は足の付け根に置く
2.足の親指同士が、触れるか重ねるくらいにする
さらに、フレアースカートなどを着ているときなら、
3.重心を前後左右に移し、軽くなったほうの足の先をときどき動かす
というのもいい方法です。
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