おいとまのしかた - おつきあいのマナー -

訪問の際に最も難しいのが、失礼するタイミング。きっかけをつかめないまま長居をしたり、会話に夢中で時間を忘れてしまった、などということにならないよう注意しましょう。訪問したときには惜しまれながら失礼するのが、好印象を残すポイントです。 おいとまのタイミングとしては、話が一段落したときや、お茶を入れ替えてもらったときなどに、「そろそろ失礼します」とさり気なく切り出すのがベスト。また、先方が中座から戻ってきたタイミングを利用して、「時計を見てびっくりしました。そろそろ失礼します」と言うのもよいでしょう。訪問後1~2時間を目処にするとよいですね。

 

「もっとごゆっくり」「お食事でもご一緒に」と引き止められても、よほど親しい間柄でなければ辞退しましょう。ただし、二度、三度と強くすすめられたら、素直にお受けしましょう。

 

帰る際、玄関先で靴を履いたら、脱いだスリッパは向きを変え、きちんとそろえて元の位置に戻しておきましょう。ふたつに重ねたり勝手にしまうのはかえって失礼にあたります。また、先方が外まで見送りに出てくれた場合には、少し歩いたところで振り返り、軽く会釈をするように。最後まで緊張感を失わないようにしましょう。

 

最後に、帰宅したら先方に電話して無事に帰宅したことを報告し、楽しく過ごさせていただいたお礼を言うことも大切です。特に目上の方のお宅を訪問したときは、後日あらためてお礼状を出すのが礼儀です。

 

監修者

マナーデザイナー 岩下宜子先生

現代礼法研究所代表


NPOマナー教育サポート協会/相談役 理事。今日まで、「マナーは愛(思いやり、大切にするこころ)」を原点として、多くの企業、学校、商工会議所、各種団体等で研修指導、講演をおこなうと同時に、執筆活動、テレビ出演など幅広く活動している。書籍も多数あり、新聞や雑誌からの執筆依頼も多い。著書は『冠婚葬祭マナーの新常識』(主婦の友社)、『特別な日から日ごろのお付き合いまで 一生使える!大人のマナー大全』(PHP研究所)など140冊以上。 連載は、日経新聞プラスワン{マナーのツボ}月1回、読売中高生新聞『大人ステイ』毎月連載中。


経歴

昭和60年 現代礼法研究所設立。
平成15年 特定非営利活動法人(NPO)マナー教育サポート協会理事長に就任し、令和2年から相談役。

伊東市おもてなしマイスター制度専任講師
武蔵村山市第八小学校 元(文部科学省研究開発学校)運営指導委員


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