妊娠中から産後まで、子どもがいてもOK
女性のための運動の研究・普及を通し、医療とフィットネスの融合をサポートするために設立された日本マタニティフィットネス協会。そのフラッグシップスタジオでもあるハイハットスタジオさんに、妊娠中のマタニティビクスから産後のアフタービクスまで多岐にわたり取材させていただきました。
今や当たり前になったマタニティビクス、その始まりは?
30〜40年ほど前までは、「妊娠したら安静にする」というのが世の中の常識でした。産婦人科の先生ですら、「妊婦さんは静かな生活をしなさい」と指導していたようです。日本マタニティフィットネス協会では、現代に生活する妊婦さんの運動不足を解消し、妊娠中の健康維持のためのエクササイズを研究・開発し普及していこうと考え、1981年より研究がスタートしました。 さまざまな側面から裏づけされたデータを出し、効果と安全性を説き、徐々に医者や助産士さんに賛同の動きが広まりました。
今までフィットネスクラブに通ったことがない女性が、「妊娠したから運動しなくちゃ」といってレッスンに来るほど意識も高くなりました。現在ではマタニティビクスが広く認知され、「妊婦も適度な運動が必要」が常識となったといえるでしょう。現在、協会が開発し普及するプログラムは数十種あり、妊婦さんは自分に合った好きなエクササイズを選ぶ時代になりました。
日本マタニティフィットネス協会のフラッグシップスタジオでもある、東京都世田谷区にある「ハイハットスタジオ」さんのご協力により、スタジオで開講されているマタニティビクス、ベビービクス、アフタービクス、親子ビクスの様子を取材させていただきました。
マタニティビクスとは?
妊婦さんを対象にデザインされた有酸素運動をメインとしたクラスです。妊娠13週から出産直前まで参加できます。※1
体重をコントロールするだけでなく、妊娠中に起こるさまざまなマイナートラブルを改善する狙いがあります。妊娠中に体力をつけて、お産の時に余裕のある体の環境を作っておくことは、お産を乗り切る自信にもつながります。
同時に、精神的な手助けとしてお産や産まれてくる赤ちゃんのイメージングも行いますので、妊婦さんにとって大変心強いプログラムといえます。
※1:マタニティビクスに参加するには事前に医師の許可が必要です。マタニティビクスは妊娠13週から出産直前まで参加可能ですが、施設により異なりますので参加可能期間は事前に各施設にご確認ください。
「頑張り過ぎない」配慮
インストラクターは運動前、運動中、常にお腹の張りの確認やお手洗いの声掛けを行なっていました。「頑張り過ぎない」配慮をしています。
お産に対して実用的で効果的なメニュー
運動内容は骨盤底筋群のトレーニングや、足の付け根を柔らかくしておく運動など、お産の時に実用的なメニューが豊富。
お産に関するイメージを高めます
最後はマットに体を横たえ、お腹の赤ちゃんをイメージして、心の中で話しかけてあげます。分娩の進行の話など具体的なお話も聞けて、自然な形でお産をイメージングすることができます。
マタニティビクスに参加された方にお話を伺いました
「妊娠23週目の時から始めて、週に4、5回通っていますね。実は明日か明後日が出産予定日なんです(笑)。私たちの親の世代だと、「妊婦が運動するなんて」と言うけれど、妊娠中はどうしても家に引きこもりがちですが、ここに来ると適切な運動方法を教えてもらえるし、妊娠中の方たちと情報交換も出来るので楽しいですね。出産に対してイメージングも出来たので、自信もつきました」
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