【医師監修】妊婦さんは肩こりになりやすい?理由と原因を解説

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師太田 篤之 先生
産婦人科 | おおたレディースクリニック院長

順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。

 

肩こりのイメージ

 

妊娠中に肩こりに悩まされることがあります。身体の変化からさまざまな不調を感じやすい時期に、肩こりまで起こるとつらいですよね。今回は、妊娠中の肩こりの原因や解消法、予防法などについてご紹介します。

 

 

妊娠中の肩こりの原因

肩こりは、肩の周りの筋肉が緊張することや血行不良などが原因とされています。

妊婦さんが肩こりに悩まされやすい理由は、妊娠によってホルモンバランスが変化し、自律神経が乱れやすくなるためです。自律神経は血流をコントロールしており、自律神経の乱れによって血行不良を招きます。

 

また、妊娠中期以降にはおなかが大きくなることによって運動量が少なくなります。運動不足も血行不良を招くため、肩こりが起こりやすくなります。そして、大きくなったおなかを支えることで姿勢が悪くなることも原因の一つとなります。そのほか、良質な睡眠をとることが難しくなり、疲れがとれにくくなることも挙げられます。

 

 

妊娠中の肩こり解消法

妊娠中は、身体に大きな負担をかけないように注意が必要ですが、次のような方法であれば、妊娠中でもおこなえます。

 

■首や肩を回す
首から肩にかけての筋肉を使わないことで血行が悪くなるので、1日数回は首や肩を回してみましょう。手軽におこなえるので、妊娠がわかった頃から毎日続けて肩こり予防をしてみても良いと思います。

 

■ストレッチや適度な運動をおこなう

ストレッチや適度な運動は血行を促すことができるため、肩こり解消に効果的とされています。また、運動習慣を身につけることで筋肉量が低下しにくくなると共に、筋肉が柔軟になります。筋肉は、ポンプ機能によって血液を循環させる働きがあるので、肩こりが起こりにくくなります。このようなケアを続けることで肩こりに悩まされなくなることが期待できます。

 

■ホットタオルで温める
温めることで血行が促されるので、一時的に肩こりが和らぎます。

 

■マッサージ器具を使う
背中の上側や肩、首などをマッサージ器具でほぐしましょう。自分で力加減を調節できるものがおすすめです。

 

 

妊娠中の肩こりに対処する際の注意点

肩こりは消炎鎮痛成分が含まれた湿布を貼ることで和らぐことが期待できる場合がありますが、消炎鎮痛剤の成分によっては、胎児に異常を起こす危険性があるため、妊娠中に市販の湿布を使うことや、妊娠をする前に処方された過去の湿布などを自己判断で使うことは絶対にやめましょう。

 

また、肩こりや筋肉の疲労を感じたときには、マッサージや整体などを受けたいと思う方もいると思います。マッサージや整体は、妊婦さんでも施術の内容次第では受けられますが、絶対に妊娠に悪影響が及ばないとは言い切れないため、避けた方がよいでしょう。妊婦さん向けの施術をおこなっているところもありますが、まずはかかりつけの医師に施術を受けてもいいか相談しておいたほうが安心です。

 

 

まとめ

妊娠によるさまざまな変化によってどうしても肩こりに悩まされやすくなります。

肩こりを和らげるためには、日常的なケアを続けることが大切です。

ホットタオルで温めたり肩や首を回したりするなど、負荷がかからない程度の妊婦さんでもできることを行いながら肩こりの対策をしてください。

 

 

【医師監修】妊婦さんは肩こりになりやすい?理由と原因を解説

【監修者】
おおたレディースクリニック院長
太田篤之(おおたあつゆき)先生

順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。
おおたレディースクリニック http://ohta-s.com/index.html

 

 

 

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