「MRSA」が+と言われました

妊娠中期の検査で、おりものから「MRSAが出ました」と言われました。週3回消毒に通っていますが、この菌は消滅するのでしょうか?
妊娠31週で逆子になってしまい、帝王切開になる可能性も高いのですが、「帝王切開になると、おなかの中に菌が入ってしまう危険がある」と説明を受けました。
逆子のままでも、逆子が治って普通分娩になっても、この菌がいる限り母子共に危険ということなのかとかなり不安です。消毒に3回通って検査しましたが、まだ陽性でした。「次は、5回消毒してから検査をする」と言われましたが、「治っていなかったらどうなるんだろう?」と毎日不安でいっぱいです。
 

MRSAは「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」のことで、抗生物質に耐性を持つ黄色ブドウ球菌です。院内感染を起こし、医療問題としても話題になるためご存知の方も多いと思います。
ヒトの鼻腔、皮膚、腸管などの常在菌であり、患者さんのみならず、健常者も保菌します。病原性や毒力は弱いため、健常者に感染・発症することはきわめて稀です。しかし、栄養状態が不良の方や、いろいろな抗生物質を投与されている術後の患者さん、免疫不全の患者さん、未熟児などの易感染者(健常者より容易に感染症にかかりやすい人)などに感染することが多いです。
ご質問の方の場合、産後の母子の管理が問題となりますが、加療もされているため、よほど母子の状態が悪くない限りはそれほど心配しなくても大丈夫でしょう。

質問に対する答えは、あくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。

監修者プロフィール

天神尚子(てんじんひさこ)先生

三楽病院産婦人科科長を勤めた後、2004年2月、三鷹レディースクリニックを開業。

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