家でも外でもとても怖がりです
2年生になる娘は、とても怖がりです。トイレや洗面所に1人で行きたがらないのはもちろん、自分の部屋での学校の準備などの当たり前の行動も怖がり、「一緒に来て」と言います。
また、歩いて5分とかからないお友達の家に1人で遊びに行くことを怖がったり、私がごみ出しに行くなどのわずかな時間に家を空けるのも、大騒ぎして抵抗します。
4歳になる弟がいるので、少しはお手伝いもしてほしいのですが、何を頼んでも「怖いから無理」の一点張りです。「何が怖いの?」と聞くと、家の中では「おばけ」、外では「不審者」と言います。
たしかに不審者は、親としても心配です。誰にでもついていくよりはいいのかもしれませんが、このまま1人で何もできない子にならないかと心配です。まわりのお友達は、自分から家に遊びに来たり、スーパーへの買い物やごみ出しなどのお手伝いもしています。娘のような怖がりは、成長とともに直るのでしょうか?
小学校低学年の頃には、「おばけ」や「人さらい」など、抽象的なものへの恐怖を感じやすいものです。
抽象概念がつくられるのは、だいたい8歳頃です。つまり、それまでは架空のことを「これは本当にあるのか?」と真剣に悩み、8歳を過ぎる頃には「そんなこと本当ではない」と理解できるのです。
「人生の要は10歳」と言われますが、それは8歳から10歳ごろにかけて「自我」が形成され、そうした時期を経て、自分自身の進む方向性などを決定して「自己」が形成されるためです。そのため、この時期、親は黙って見守ることが大事なのです。
したがって、娘さんの行動を「恐がり」と決めつけないことが大事です。恐がったら「大丈夫よ」と言って、トイレやお友達の家にもついて行ってあげましょう。恐怖心を面白がって、脅しに使うことは絶対にやめましょう。