行き場をなくした彼は私のもとへ
それからしばらく経って、彼は会社の近くでひとり暮らしを始めました。一度、彼が会社に忘れた物を私が届けにいったことがあります。その際に部屋に上がったのですが、部屋の中はゴミ屋敷のような状態で、生活するのも困難に見えました。
彼は掃除を含め家事が一切できず、部屋の中は散らかし放題だったのです。女性の家にいるときもダラダラ過ごすだけで何もしません。最初のころは同情から彼を泊めていた女性が多かったように思いますが、しばらくすると、猫のようにわがままに振る舞って甘えるだけのダメ男に、愛想を尽かしてしまう女性が続出しました。
その後も、お得意のトークで社内の女性を口説いて次の寄生先を探そうとする彼ですが、次第にうまくいかなくなったようです。行き場をなくしかけている彼は、頻繁に私を頼るようになりました。「俺は君なしでは生きていけない……」と言いながら、連日のように私の家に泊まりにくるのです。
野良ネコ男と共に過ごす意味とは?
ほぼ毎日のように泊まりにくる彼。しかし、彼が泊まりにくると私の仕事が増えるだけで、私には何の得もありません。そう気づいた私は、今後はもう彼と関わらないようにしようと決断しました。
翌日、休憩時間に彼のもとを訪れます。当時の私には付き合っている男性はいませんでしたが、「突然なんだけど新しい彼氏ができたからもうウチには泊まりにこないで!」と、彼に別れを告げました。
彼は「そう言われたって……俺はこれからどうすればいいんだよ。君がいないと生きていけないんだ」と訴えてきましたが、社内なのでそれ以上騒ぐことなく、おとなしく引き下がってくれました。







