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「え、なんで!?」妊娠中に出血が続き体調不良の私。医師へ診断書をお願いするも書いてもらえず…

高齢妊婦だった私は、妊娠6週2日に絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)と切迫流産の診断を受けました。しかし産科医から安静の指示はなく、私は通常通り勤務していました。勤務中もいわゆる「茶おり」と言われる出血があり、何度も不安になりました。切迫流産であったころを振り返り、私の後悔をお伝えしたいと思います。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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10月分ライコミ3本目

 

 

10月ライコミ修正

 

絨毛膜下出血で流産の危険

病院で妊娠が判明してから茶色の出血が2~3日に1度ありました。絨毛膜下出血があり、このまま出血が自然に体内へ吸収されれば問題ないと医師から言われました。しかし、妊娠7週目に胎児の心拍が確認できてからも出血は続いたのです。

 

そこで医師からは止血剤が処方されましたが、医師いわく、止血剤は気休め程度であるとのこと。流産する可能性もあると説明を受け、私は出血するたびに仕事後に通院し、エコーにて胎嚢を確認しました。腹痛もあり、歩くのもつらい状態でした。

 

切迫流産なのに安静指示が出ない!

あまりにも不安で体調も悪いので、仕事を休みたいから診断書を書いてほしいと私は医師に頼んだのですが、医師は日本産婦人科学会が出しているガイドラインの冊子を私に見せてくれました。ガイドラインには、「切迫流産に対して安静療法が有効な治療であるというエビデンスはない」ということが書かれていました。

 

医師いわく、「医師により考えや方針はいろいろあるが、切迫流産の場合、安静にしていても流産するときはする」ということでした。そのため、診断書は書けないと言われたのです。

 

 

心身共につらい日々を乗り越えて

もともと生真面目な性格で仕事を休んだことがない私は、なかなか自分で仕事を休むという選択ができませんでした。毎日出勤し、勤務中に出血してはトイレで涙を流していました。精神的にも肉体的にもつらかったです。

 

なんとか妊娠10週目を迎え、ようやく母子健康手帳をもらいに行けたときは本当にうれしかったことを覚えています。通っていた産婦人科はお産を扱っていなかったのでこの時点で総合病院へ転院することになりました。

 

 

妊娠期間中、1日も仕事を休むことはありませんでした。無事に出産しましたが、子どもの愛らしい顔を見ていると、この子のことを第一に考え、どうして休むという選択をしなかったんだろうと思っています。もし流産していたら、もっと後悔していたことでしょう。赤ちゃんの命を守れるのは母親の自分だけなので、自身の体調が悪ければ仕事を休み、体を休め心穏やかに過ごすことが大事だと実感しました。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

 

イラストレーター/ライコミ


著者:きのもとりんこ

0歳女の子の1児の母。看護師資格保有。自身の妊娠や育児の体験談を中心に執筆している。

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      やはり高齢出産はリスクが大きいということが記事を読んで実感出来ました。
      娘2人にも子供を産むならなるべく早く結婚して欲しいと思います。 

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