先輩ママたちが「すごく痛い」と言うから…
私は、もともと生理痛が重いタイプ。腹痛や腰痛で夜中に目が覚めることがあるくらい痛みが強いときもあり、痛みに慣れていたことも関係があるかもしれません。そのためか、腹痛を感じていても「陣痛は、こんなものじゃないのだろう」と、家でのんびり過ごすようにしていました。
このとき、すでにおなかの痛みの間隔は10分~15分。それでも「これが陣痛なのだろうか……」と確信が持てず、テレビを見ながら定期的にくる痛みをやり過ごしていました。
気付けば陣痛が3分間隔に!
そうこうしているうちに、陣痛の波がくると動きが止まるくらいの痛みの強さになってきたので、さすがに産院に電話をし、産院へ向かいました。
内診するとすでに子宮口は8cm!「よく頑張ったね~」と助産師さんに言われましたが、「陣痛の痛みはまだまだこんなものじゃないはず」と、夫と談笑しながら陣痛室で過ごしていました。
痛みは少しずつ増し、無言になるものの、呼吸法で力を入れないように集中。夫にテニスボールでおしりを押してもらいながら耐えていました。
産院到着から1時間後には子宮口全開大!
2回目の内診の最中に自然破水し、すぐに子宮口も全開大に。分娩台へあがり、「ここから叫ぶほどの痛みがくる!」と思っていましたが、いきみ出すと逆に痛みを感じづらくなり、いきむこと約1時間。元気な女の子が生まれました。
鼻に酸素の管はつけられていましたが、想像を超えるほどの痛みを迎えることなく、出産は終了。ただ陣痛の痛みを強く感じなかったからか、会陰切開と縫合が激痛で、産後のほうがつらいお産となりました。
退院のとき、返ってきた母子健康手帳には、助産師さんから「冷静でお手本のようなお産でした」とのコメント。過剰に痛みをイメージし、気合いを入れすぎた結果、冷静に臨めたお産となりました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/sawawa
監修/助産師 松田玲子
著者:深沢ゆい
一児(女の子)の母。保育士資格・幼稚園教諭免許を取得。出産を機に保育園での勤務を退職。現在二人目妊活中。