「いつかあの時のやさしい彼に戻るかもしれない」と信じて我慢しつづけていた。
でも、夫は娘が生まれたあとも無関心のまま。すぐそばで娘が泣いていても、隣でスマホをいじっているような人になってしまった。
「夫が可愛がらなくったって、私がそのぶん愛情を注げばいい」と思っていたけれど、ずっと苦しかった。
よその幸せそうな家庭が、ずっと羨ましかった。
夫は子どもができてから、週末も仕事を優先して、家にいないことが増えた。家では娘を構うこともない。
外で見かける、子煩悩なパパたち。
子どもと遊んだり、お世話をしたりしている姿を見かけるたび、ずっと羨ましいと思っていた。
ほかのパパたちと同じように、パパも結と遊んだり、当たり前のようにお世話をしたり、ぎゅっと抱きしめたり……可愛がってほしかった。
最低限でいいから、結のこと、見てほしかった。
しかし、妻の当然の願いは娘が生まれて1年経っても、叶うことはなかった。
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「私が愛情を注げばいい」無関心な夫の分まで可愛がると決めた。でも本音は羨ましくて #僕と帰ってこない妻 295
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最初から読む1話
「しばらく帰りません」妻が子どもを連れて家出。飲み会のあと帰宅すると置き手紙が… #僕と帰ってこない妻 1
彼は自己愛が強すぎる。幼少期の愛されなかった時期のせいなのか、この年齢でその態度…高校生?いや小学生の男子レベル。
雪穂は逆に自己愛より劣等感が強いが、そういう人はいつも自分の何が悪かったのか考えるクセがついているというプラスの面もある。それは自己分析に繋がる。
そんな雪穂の性格を逆手に取って好き放題してきたのを見ると、彼女を結婚相手に選んだ理由もそこにあったのでは。
この年齢の大人として圧倒的に自己分析が足りていない。物語の後半でカズくんが得た「自己への気付き」は、普通の人が高校生くらいでクリアしているレベルのもの。
結ちゃんの事、最低限見てほしかったって言ってるけど
他の家庭の旦那さんを理想として見てる限り
今は最低限見てほしくてって思ってても、結局最終的には雪穂さんの理想を求められることになりそうな気が・・・