妻とちゃんと話し合いできないまま、会社へ出社した夫。翌日会社へ向かった夫は、明日代休を取り、妻と話し合うと心に決めた。
やさしい上司、温田さんと廊下で会い、「育休を取らせていただけませんか!?」とお願いすると「うん、取ればいいじゃないか」とあっさり承諾!
「女は家で家事育児をして夫を支えることに徹するべき」という考えだった元上司・冷田のせいで育休が取れなかったことをわかってくれていた。
「ずっと気にかけてはいたんだ。冷田とつるむようになってから、ちょっと変わったから」
上司や同僚が気にかけていたという、夫の変化とは……?
上司の言葉にハッとした。
「自覚なかったのか? 冷田とつるむようになってから、奥さんに対しての愚痴をこぼすようになって、娘ちゃんの話も全然聞いたことなかったから、裏でみんな心配してたんだ」
それまでは妻のことが大好きで、飲み会も行かず、昇進にも興味がなかった夫。しかし、妻が仕事をやめて大黒柱になり、上司の冷田に気に入られるように仕事をしはじめた夫は、家族を蔑ろにしてまで仕事や会社の人との関わりを優先するようになった。
その変化に、みんな気づいていた……!
「会社なんか腐るほどある。でも家族はそうじゃないんだ」
家族は、雪穂と結はだけ。
替えがきかない、かけがえのない存在。
一番大切にすべきなのは「仕事」じゃない……!
温田さんの言葉にハッとした夫は、ある行動に出る!
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