「謝る機会がほしい」と言われて…
自分の言動がネットの匿名掲示板に晒され、夫もそれを見たことがわかり、カキエさんは動揺していました。
夫は「人としても母親としても、最低なことをしたんだぞ」と、厳しい言葉をかけ、娘・チエちゃんにすぐに謝るよう、カキエさんに言いました。最初は「あの子のせいで恥をかいた」と、謝罪を拒否していたカキエさんでしたが、「チエの言い方もすこしキツかったかもしれないが、言っていることは本当に間違っていたと思うか?」という夫の言葉に、ハッとして「……私、謝ってくる」と言ってチエちゃんの部屋へ。
「本当は自分が一番わるいってわかっていたのに、つい当たってしまった。自分のしたことの醜さにようやく気づくなんて、情けない」
そう言って、カキエさんが謝罪をすると、「また同じことをしたら一生許さないからね!」という条件つきではあったものの「ちゃんと反省しているならもういい」と、チエちゃんは謝罪を受け入れてくれました。











チエちゃんへ謝罪を終えたカキエさんに、夫は「もう1人、謝るべき人がいるんじゃないのか?」と言いました。名前は出さなくても、それがユズハさんのことだと、カキエさんもすぐに理解したようです。
「俺も一緒に謝りに行ってやるから、きちんと謝れ」
夫にそう言われ、カキエさんの心も決まりました。
そんなやりとりがあったことを知る由もないユズハさんは、突然カキエさんから謝罪のメッセージが届き、その変わりようにすこし驚いていました。
それでも、娘がレッスンに通い続けるなら、わだかまりを残すよりも和解したほうがいいと考え、もう一度カキエさんに会ってみることにしたのでした。
◇ ◇ ◇
カキエさんに厳しい言葉もかけた夫ですが、ユズハさんへの謝罪は一緒に行ってくれるようですね。カキエさんもきっと、どんな顔をしてユズハさんに会えばいいのかわからなかったと思うので、この申し出は本当に心強かったのではないでしょうか。
ママ友とのトラブルは、どう対応していいのか悩むことも多いと思います。相手の性格やトラブルの内容によっても、最善策は変わってくるでしょう。しかし、自分が悪いと思った部分は素直に謝罪するべきだというのは、どんなときでも変わらないのではないでしょうか。子どもたちの関係に影響を与えないためにも、誠実に対応することが大切ですね。
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しろみ