まさかわが子が⋯!「乳幼児突然死症候群」の恐ろしさ【ママの体験談】

2019/09/20 18:00
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生後3カ月の乳児を襲った、「乳幼児突然死症候群」の様子を紹介しています。冷静に対処し、奇跡的に助かった家族の体験談です。
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「乳幼児突然死症候群」という病名を聞いたことがありますか? 私も母子健康手帳でなんとなくその名前を見たことがある程度でしたが、まさか自分の子どもに現実となって降りかかってくるとは思ってもいませんでした。

 

乳幼児突然死症候群は死亡原因の第4位

「乳幼児突然死症候群」とは、Sudden Infant Death Syndromeの頭文字をとって「SIDS」と表記されることもあります。それまで何の予兆もなく、病気をしていたわけでもない赤ちゃんが、原因不明で死亡してしまうというものだそうです。

 

寝たままの状態で死んでしまうため窒息と間違われることもありますが、窒息とはまったく別なもののよう。予防法はまだ確立されておらず、平成29年の厚生労働省のデータによると、乳幼児突然死症候群は乳幼児期の赤ちゃんの死亡原因の第4位になっています。

 

乳幼児突然死症候群は突然降りかかる

子どもが生後3カ月のときのことです。おっぱいを飲まずにベビーラックで仰向けに寝た子どもをふと覗いた瞬間、目の前でまるでアニメのように、子どもの顔色がサッと変わっていったのです。明らかに様子がおかしい子どもを抱っこすると、すでに反応はまったくありませんでした。呼吸をしている様子もありません。

 

とにかく呼吸をさせなければいけないと思い、抱っこしながら口をこじ開け、のどに人差し指を突っ込みました。まったく反応はありません。そればかりか、のどが締め付けられ、指がつぶされそうになるのが感触として伝わってきます。「このままでは死んでしまう」⋯⋯頭にはそれしかありませんでした。

 

小さな泣き声、張り詰めた空気が安堵へ

指に強烈な圧力を感じながらも、指を抜いたら子どもが死んでしまう気がして、そのままさらに指をぐいと押し当て、声かけを続けました。隣では母が119番へ電話をしています。私にはとても長い時間に感じましたが、実際には数分もあったのかどうか分かりません。

 

少しだけ、指にかかっていた圧が緩んだと感じた瞬間、本当にかすかな声で「うぇ」と子どもが泣きました。するとみるみる指にかかる圧が緩み、子どもが口を開けました。相変わらず無反応でぐったりしている子どもでしたが、「助かった⋯⋯!!」本能的にそう感じずにはいられませんでした。


救急車が到着、告げられる病名

気が動転している母と電話を代わり、子どもを抱きながら事情を説明。10分ほどで救急車が到着しました。酸素マスクが付けられ、病院へ到着するころには子どもはきょろきょろと目を動かし、「何ごと?」と言わんばかり。病院の先生の口から出た言葉は、「ニアミスの乳幼児突然死症候群」。

 

まさか⋯⋯という思い以外にありませんでした。とっさに口に指を入れたのは、医学的判断では良しとはされないおこないだそうですが、わが家の場合は奇跡的にも一命と取りとめることができました。その後、3日間大学病院で検査入院をし、SIDSの特別チームの先生方に検査をしていただきましたが、異常は見られないとのこと。現在も元気に育ってくれています。

 

 

「乳幼児突然死症候群」⋯⋯その瞬間になぜか冷静でいられたのは、現実に起こっていることだと受け止め切れていなかったからかもしれません。奇跡的に助かった子どもの生命力に感謝して、目の前にある笑顔を守り続けたいと思います。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 


著者:坂本ひろ子

1児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。


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