結局、健斗さんは入院中に連絡すら寄こしませんでした。和葉さんは息子が退院した後も健斗さんに連絡をせず、そのまま行方不明に。
そんな中、健斗さんの友人・信也さんの妻・里音さんも、離婚届を置いて実家に帰ってしまいます。実は、和葉さんと里音さんは、健斗さんの友人・靖幸さんの実家に身を隠していました。
健斗さんが迎えに行くも、和葉さんから離婚届を突き付けられます。和葉さんは離婚に向けて職場復帰を果たし、保育園も確保していたのでした。
和葉さんの離婚への本気度合いを知って呆然とする健斗さん。和葉さんは、離婚を決意した瞬間について語り始めます。
妻が離婚を決意した理由















和葉さんは、健斗さんにとっての息子がどんな存在なのか問いかけます。
拓斗君が生まれてからも何ひとつ自分を変えようとしない健斗さんに、和葉さんはずっとモヤモヤを抱えていました。
そして入院中、たった数時間の付き添いで不機嫌になった健斗さんが、拓斗君を投げつけるように和葉さんに渡してきたとき、「この人には、子どものいる人生そのものが無理だったんだ……」と確信。離婚への決定打になったのでした。
自分や拓斗君が家族として認識されていないと思い知った和葉さんは、
「そんな父親ならいらない。拓斗は私が守っていく」
「ひとりで生きていって」
と告げます。
離婚宣告をされた健斗さんは、顔面蒼白になりながら「一人で勝手に決めるな! 俺は認めない!」と必死で離婚を拒否したのでした。
▼健斗さんにとって拓斗君は、自分の都合の良いときだけ構えばいい存在だったのかもしれません。しかし、幼い子どもを育てるのは本当に根気がいること。良くも悪くも、自分でも気づかなかった本性が顔を覗かせてしまうこともあります。和葉さんは、息子の入院付き添いがきっかけで夫の本性を垣間見ることになり、離婚に踏み出すことを決意しました。
思いやりや協力を積み重ねられない夫婦関係では、小さな違和感や不満が少しずつ蓄積し、やがて大きな溝へと変わってしまうこともあります。「家族だから分かり合える」と思い込むのではなく、日々の行動や向き合い方を大切にしながら、お互いを思いやる関係を築いていくことが大切だと思い知らされますね。
紙屋束実さんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
紙屋束実
