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「トロい妊婦がでしゃばんな」毎朝押しかけ、小言を吐く義母→「年寄りは黙って座ってろ」嫁の反撃開始

待望の第1子を妊娠した私。妊娠がわかったときからベビー用品を少しずつそろえたり、育児本を隅々まで読んだりと、夫婦で赤ちゃんを迎える日を心待ちにしていました。

初めての妊娠ということもあり、できるだけストレスをためずに穏やかに過ごしたいと思っていたのですが、ひとつだけ気がかりなことがありました。それは、徒歩圏内に住む義母の存在……。

義母は裏表がない性格と言えば聞こえはいいですが、何でもストレートに言ってくるタイプで口調もかなりきつく、正直なところ私は少し苦手意識を持っていました。

 

そんな義母が、私の妊娠がわかったとたん、夫から「何かあったときのために」と預かっていた合鍵を使い、朝早くから訪ねてくるようになったのです。インターホンこそ鳴らしてくれるものの、私が応答すると、玄関を開ける前に自ら合鍵を使い、上がってくるのです。

 

 

毎朝の突撃と容赦ない小言

義母はほとんど毎日、夫が出勤した直後くらいにわが家にやってきて、キッチンに残った手つかずの洗い物や、これから干そうと思っていた洗濯物を見るなり、わざとらしく大きなため息をつきます。

 

怒られると思い、私が洗い物をしようとしたら、義母は家から持ってきた手作りのお弁当をドンッと私の前に差し出しました。

 

「トロい妊婦がでしゃばんな。これでも食べて座ってな! どうせまともな食事をしていないんだろうからね」と放ち、私が止める間もなく勝手にエプロンを着けて家事を始めました。

 

義母のきつい言い方にカチンときましたが、ここで反論すればさらに厳しい言葉が返ってくるのは目に見えています。波風を立てたくなかった私は、言われるがまま黙ってお弁当を食べることにしました。

 

私が食べている間も、義母の口は止まりません。「妊婦のくせにそんな薄着をして! 体が冷えたらどうするの!」「こんな甘いお菓子なんて食べてるの!?」と、部屋の隅々までチェックしては小言が飛んできます。

 

毎日のような義母の突撃訪問と容赦ない小言にうんざりしてしまい、夫に相談すると、「何かあったときのため」と聞いていただけで、夫も毎朝来るとは思っていなかったようでした。

 

私は夫から義母に訪問の頻度を少し控えてほしいと伝えてもらいたいとお願いしました。夫はすぐに、義母にやんわり伝えてくれたのですが、義母は「心配だから」の一点張り。突撃訪問が止まることはありませんでした。

 

 

突然の訪問ストップと義母の思惑

しかし、私が妊娠後期に入ったころ、突然義母がぱったりと来なくなりました。「これでやっと朝のんびりできる!」と胸をなでおろしたのも束の間、実家暮らしの義妹から連絡があり、義母が体調を崩して寝込んでいると知らされました。

 

義妹の話によると、義母はめまいがひどいにもかかわらず、それでも無理をしてわが家に行こうとしていたそうです。そこで私は、義妹から思いがけない事実を聞かされたのです。

 

実は義母が毎朝早くにやってきていたのは、おなかの大きな私が無理をして家事をするのを阻止するためだったというのです。義母自身が妊娠中、誰にも頼れず無理をして切迫早産になりかけた苦い経験があり、「嫁には同じ思いをさせたくない」と夫に合鍵を渡してほしいと頼み込んでいたそうです。

 

不器用で言葉がきついため誤解されやすいのですが、出されたお弁当を思い返せば、ひじきの煮物やほうれん草の胡麻和え、鯖のみぞれ煮など、手の込んだ体に良い栄養満点のおかずばかりでした。

 

もっと素直にやさしく接してくれればよかったのにと思いつつ、私はとんでもない誤解をしていたことに気づきました。

 

 

愛ある嫁の「反撃」

義母の不器用なやさしさに気づいた私は、これからは素直に好意に甘えようと心に決めました。そう視点を変えたとたん、義母の厳しい小言も私と赤ちゃんを案じる愛情の裏返しだと思えるようになったのです。

 

数日後、少し体調が回復した義母が再びやってこようとしたため、今度は私が強気に出ることにしました。「ちゃんと病院で検査を受けないと、生まれてきても孫は抱かせませんよ」と半ば強引に義母をかかりつけの病院へ連れ出しました。

 

検査の結果、義母は過労による血圧上昇が原因で、医師からしばらくの安静を言い渡されてしまいました。翌日の早朝、私は夫に車を出してもらい、義実家へと向かいました。今度は私が心を込めてお世話をする番です。

 

突然私がやってきたことに驚き、慌てて起き上がろうとする義母を制止し、義妹と協力しながら手早く家事を片付けていきました。なおも自分でやろうとする義母に向かって、私は笑いながら言いました。

 

「年寄りは黙って座ってろ! ですよ。お義母さんのマネです、一度言ってみたかったんです」

 

私が冗談めかしてそう言うと、義妹は吹き出し、義母もバツが悪そうに苦笑いしました。そして、義母は観念したようにおとなしく布団に入り、ゆっくりと休んでくれました。

 

その後、私は無事に元気な女の子を出産しました。義母の体調もすっかり良くなり、現在は事前に連絡をくれたうえで、私の産後の回復をサポートしにきてくれています。相変わらず言葉はきついですが、私も本音を言えるようになって、今は良好な関係を築けています。

 

◇ ◇ ◇

 

言葉の選び方が不器用なあまり、せっかくの気遣いが相手に誤解を与えてしまうことは少なくありません。相手の真意を知ることで関係性が劇的に好転するケースもあります。身近な家族だからこそ、表面的な言葉だけにとらわれず、その裏にある思いやりに目を向ける余裕を持ちたいものですね。まずは相手の行動の理由を冷静に考え、感謝の気持ちを素直な言葉にして伝えることで、お互いに気持ちのいい関係を築いていきたいですね

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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