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初産ママも2人目ママも必見! 初産婦と経産婦の違い

この記事では、助産師のREIKOさんが初産婦と経産婦の違いについて解説しています。妊娠線、おっぱい、産道、お産の経過、産後の経過など、違いがたくさんあることがわかります。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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妊婦さんのおなかのイメージ

 

こんにちは! 助産師のREIKOです。初めての出産を控えている初産婦さん、2人目以降の経産婦さん。呼び名の違いは知っていても、ほかに違いがあるということをご存知でしょうか? そこで今回は、初産婦さんと経産婦さんの違いについてお話ししたいと思います。

 

妊娠線の違い

おなかが大きくなるスピードに皮膚の伸展が追い付かず生じてしまう妊娠線。初産婦さんの妊娠線は、赤みがかっていることが多いです。一度できてしまった妊娠線は消えず、妊娠が終わると徐々に色が薄くなっていきます。

 

ですので、初めての妊娠のときに妊娠線ができてしまった経産婦さんのおなかには、うすくなった妊娠線のあとがあります。妊娠線の色の違いも、初産婦さんと経産婦さんの違いの1つです。

 

おっぱいの違い

おっぱいも、初産婦さんと経産婦さんには違いがあります。個人差はもちろんありますが、初産婦さんの乳頭や乳輪は経産婦さんに比べて小さく、妊娠初期の着色も薄いといわれています。

 

そして、上のお子さんを母乳で育てた経産婦さんの乳頭は、やわらかく、乳首の付け根が少し細くなっている方が多い印象があります。

 

産道の違い

初産婦さんと経産婦さんでは、子宮口のかたちや腟壁の状態、外陰部の見た目にも違いがあります。また、初産婦さんの子宮口は閉鎖しているのが一般的ですが、経産婦さんの場合は、指1本分程度開大していることもあります。

 

これらの違いは、やはりお産をしているか、していないかの違いによって生じるものです。

 

お産の経過の違い

初産婦さんと経産婦さんでは、お産が始まる前の兆候の違いはほとんどありません。ですが、お産に向けて赤ちゃんが骨盤の中に固定される時期は、初産婦さんの方が早いようです。

 

陣痛が始まって胎盤が出るまでの時間は、初産婦さんが12~15時間、経産婦さんが5~8時間が平均です。また、会陰の伸びも経産婦さんのほうがいいので、会陰切開をするケースも初産婦さんより少ないのではないでしょうか。会陰切開をする場合も、大きく切開せずにすむことがあります。とはいえ、初産婦さんでも経産婦さん並みの経過の方もいらっしゃいますし、その逆もあります。

 

産後の経過の違い

妊娠によって大きくなった子宮をもとの大きさに戻すために生じる後陣痛。初産婦さんに比べて経産婦さんのほうが強くなることが多いです。それは、初産婦さんより経産婦さんのほうが子宮が大きくなっていることと、子宮筋の疲労が大きいので、より強い子宮収縮が必要になるからなんですよ。

 

やはり強い後陣痛が必要になる経産婦さん。産後、子宮収縮がスムーズにおこなわれず、弛緩出血を起こしてしまうケースも少なくありません。産科スタッフは、出産回数が多い方ほど、産後の弛緩出血の可能性を頭に入れて対応しています。

 

 

初産婦さんと経産婦さんとの違いをいくつか紹介してきましたが、これらのことがすべて当てはまるというわけではありません。やはり個人差もありますし、経産婦さんの場合は、前回のお産からどのくらい期間があいているかということも影響してきます。初産婦さんと経産婦さん、それぞれに、このような傾向があるということを知っておくと少し安心できるのではないでしょうか。

 

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