こんにちは。保育士の中田馨です。育児中のママの悩みの1つ、それは寝不足ではないでしょうか。私も子どもが乳幼児のときは、何度も夜中に起きるので寝不足になりがちでした。寝不足になると朝起きたときに頭がボーッとして、体が動きにくく、その日1日の生活がうまくいかないこともあります。育児中のママこそゆっくり寝られることが理想です。今回はママがラクに睡眠時間を確保するコツを話します。
各月齢の赤ちゃんの眠りのリズム
赤ちゃんの眠りのリズムは、月齢を追うごとにだんだん規則的になり、まとまって寝てくれるようになります。とはいえ、新生児のころから考えると数カ月も先のこと。どんな流れで眠るようになるのでしょう?
■新生児~生後2カ月ごろ
1日の大半は寝ているのですが、短時間で寝たり起きたりします。生後1カ月ごろになると昼間に起きている時間が長くなってきますが、まだ、完全には昼夜の区別がついていません。
■生後3~4カ月ごろ
昼夜の区別がついてきます。昼間に起きている時間が長くなり、夜もまとめて眠るようになります。
■生後5~6カ月ごろ
昼寝の回数が減ってきます。午前1回と午後1回の2回になる子もいて、よく寝てくれるようになります。
■生後7~11カ月ごろ
昼夜の区別がはっきりついてきます。1歳近くなると夜は朝までぐっすり寝るようになる子もいます。
■1歳以降
昼寝が1日1回になる子が増えてきます。
親子で生活リズムを整える
ママが睡眠時間を確保するためには、赤ちゃんの生活リズムを毎日同じにして「午前10時には離乳食を食べる」「午後2~3時は昼寝」など、ある程度の予測ができたほうがラクです。予測が立てられると、ママが次に何をするかの予定が立てやすくなるので休憩も取りやすくなります。まずは、親子で生活リズムを整えることからスタートさせます。
生活リズムを整えるには、起きる時間と寝る時間を毎日同じ時間にします。赤ちゃんが寝るからといって遅くまで寝かせたり、寝ないからといって起こしておくのではなく、朝と夜のメリハリを親がつけることが大切です。
ママがラクに睡眠時間を確保するコツ
ママがラクに睡眠時間を確保するには、3つのコツがあります。
【1】夜、赤ちゃんと一緒に寝る
私もいろいろ試しましたが、これが一番ラクです。いろいろしたいことはあっても、早寝がおすすめ。すっきり元気に翌朝を迎えるためには、赤ちゃんと同じ時間に寝てしまうことです。
【2】昼寝をする
赤ちゃんが昼寝をするときに、思い切ってママも一緒に寝てみましょう。「昼寝をしているとなんだかサボっているみたい」なんてことは思わなくてOK! 10分寝るだけでもすっきりすることがあります。
【3】夫に頼む
どうにもこうにも眠たいときは、夫や祖父母に頼んで、先に寝かせてもらったり、昼寝をしたりしましょう。
無理して育児や家事をしない
「ママになったから」という責任感はとっても素敵なこと。でも、ママが元気でいることも大切です。寝不足が続くとママも疲れ果ててしまうので、育児も家事も無理しないようにしましょう。
もちろん、赤ちゃんや家族が生きていく上での最低限のことはしなければいけませんが、「これ、毎日しなくてもいいんじゃない?」ということは「しない」と選択してOK。例えば私の場合、掃除は毎日はしません。洗濯もできないときはしませんし、料理も市販品に頼る日があります。すべてを完璧にすることを目標にすると、ママがしんどくなってしまうので、手を抜けることは手を抜いてみましょう。
ママが元気でいるためには、やっぱり睡眠をとることは不可欠。頑張りすぎないで、赤ちゃんと同じリズムで寝ることを優先する時期があっても大丈夫です。