私は初めて妊娠したとき、妊娠20週ごろから助産院を利用しました。自治体のパンフレットで利用した助産院の紹介を見て、「おなかの子どものリズムと私の体を優先したお産ができそうだ」と感じたことがきっかけでした。それと私の周りでは助産院で出産した人はおらず、「どのようなところなのだろう」という好奇心もありました。それぞれの助産院ごとで提供しているサービスは違うと思いますが、私が利用した助産院のお話をしたいと思います。
ゆっくり落ち着いての診察
利用した助産院は、一軒家を利用して営まれていました。完全予約制で待ち時間はゼロ。助産院に入るときもインターフォンを押して、中から開けてもらわないと入れません。
そのため、健診中は診察用の部屋の外でほかの妊婦さんが待っているということはなく、リラックスできました。助産師さんたちも作業をしながら、ほかの妊婦さんを気にかけながらではなく、私だけに集中してくれます。
私は大切に扱われているように感じ、穏やかな気持ちになれました。
オーダーメイドの指導を受けられる
私の話をしっかりと聞いたうえで、助産師さんからは生活のリズム、食事、運動、睡眠のアドバイスをしてもらえました。冊子や本にあるような一般論ではなく、私に合った、私とおなかの中の子どもが快適に過ごせる方法です。
例えば今まで私は夫の帰宅が21時ごろになるときは、18時と21時の2回に分けて夕食を食べていました。けれど「夕食が遅くなると睡眠が浅くなる」とのアドバイスを受け、夕食は18時にすませ、夫の食事のときにはお茶を飲むようにしました。
おっぱいの相談もできる
出産後は、おっぱいの相談にも助産師さんが親身に応じてくれました。私も赤ちゃんも初めて同士の授乳で、うまくいかないことも多くあったのです。けれどそんなときは助産師が授乳するときの体勢や抱き方など細かくアドバイスをくれ、赤ちゃんが順調におっぱいを飲んだときには、一緒に喜んでくれました。
さらにおっぱいにしこりができたり、張ったりしたときはマッサージをしてくれるのです。痛みが出るくらい張ることもあったのですが、マッサージを受けるとスーッとラクになりました。
助産院での出産は、私に合った情報が得られたり、親身なサービスを受けられたりしてとても満足しました。そして何よりも、しっかりと私と向き合ってくれている、そう感じられることで、産前産後の不安を軽くしてもらったように感じています。
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イラスト/塩り
監修/助産師REIKO
著者:小原水月
1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。