こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。今日は、離乳食の移行期のお話をしたいと思います。移行期って言葉を聞いたことがありますか? 移行期を大切にすると、スムーズに離乳食が進むんですよ。
離乳食の移行期って?
移行期というのは、たとえば5~6カ月ごろ(離乳食初期)の離乳食が、7~8カ月ごろ(離乳食中期)の離乳食に進む途中の段階のこと。5~6カ月ごろ(離乳食初期)の赤ちゃんには「裏ごし」。7~8カ月ごろ(離乳食中期)の赤ちゃんには「みじん切り」ですね。
実はこの移行する時期に、急に赤ちゃんが離乳食を食べなくなることがあります。食べ物の形が突然変わったことで、赤ちゃんが戸惑っているのかもしれません。急に食材の形を変えるのではなく、この途中の段階に少し工夫を加えることで、スムーズに次の段階へ進むことができます。
移行期の進め方
たとえば、5~6カ月ごろ(離乳食初期)の「裏ごし」から、7~8カ月ごろ(離乳食中期)の「みじん切り」の場合。
・裏ごし ⇒ 裏ごし+みじん切り ⇒ みじん切り
・10倍かゆ ⇒ 9倍かゆ ⇒ 8倍かゆ ⇒ 7倍かゆ
というように、ゆっくり進めることをおすすめしています。また、大きさを変える食材は、繊維の少ないやわらかいものから始めるといいですね。たとえば、豆腐、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃなどです。
移行期の工夫は、絶対にしなくちゃいけない?
移行期の工夫は、絶対にしなくちゃいけないか? というと、そういうわけではありません。裏ごしからみじん切りに変えても、問題なく食べる赤ちゃんもいます。ですが、それは食べてみないとわからないことです。
もし、形を変えて食べないときは、移行期をはさむことで解消されるかもしれません。口の中の機能以外に、内臓もビックリせずに進みますよ。
それでもうまく進まなかった場合は?
上記のように移行期をはさんだのに、離乳食がうまく進まなかった場合は、もう一度前段階の形状に戻してみてください。離乳食は、食べる練習をする期間です。教科書通りに進まなくても大丈夫です。離乳食は行きつ戻りつつ進めて大丈夫です。赤ちゃんに成長に合わせてあげてくださいね!