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子育て世帯の夫の小遣いはいくらぐらい!? 夫の小遣いの考え方

この記事では、ファイナンシャルプランナーの大野先生が 子育て世帯の夫の小遣いについてお伝えします。新生銀行グループ『2018年サラリーマンのお小遣い調査結果』より、子育て世帯の夫の小遣いの平均金額をご紹介。小遣いの範囲や決め方についてもまとめて解説!

この記事の監修者
監修者プロファイル

ファイナンシャルプランナー大野高志

1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計 代表取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
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夫の小遣いのイメージ

 

家計相談でよく話題になるテーマの一つに「夫の小遣い」がありますが、〇万円が正解という考え方が難しい性質のものです。そのため、家庭の状況やご主人の置かれている状況を考慮して決める必要があります。

 

今回は子育て世帯の夫の小遣いについて、新生銀行グループ『2018年サラリーマンのお小遣い調査結果』のデータを交えながら、お伝えします。

 

子育て世帯の小遣いは全体平均より少ない結果

新生銀行グループ『2018年サラリーマンのお小遣い調査結果』によると、男性会社員の小遣い月額の平均は39,836円でした。これは前年より2,408円の増加で2015年から3年連続の上昇となりました。

 

しかし、子どものいる世帯で見ると、未就学児のみいる世帯では月額26,477円、小学生のみいる世帯では月額35,059円と平均より低い結果となりました。理由としては、①子育て・教育費への家計への負担、②対象者の年齢が若く(子どもが大学生や社会人の親より若い)、比較的所得が少ないためと考えられます。

 

また、小遣いがダウンした要因を問う調査では、「子どもの教育費がかかるようになったから、増えたから」との回答は、「給与が減ったから」「生活費に掛かるお金が増えたから」に次いで3位となりました。上記の金額や要因は言われなくても想像できる内容かもしれませんが、統計面からでも子育て世帯の小遣いは、平均より少ないことがご理解できたと思います。

 

小遣いの範囲は家庭や働き方等で変わる

小遣いの平均より夫の現在の小遣いが多いからといって、早速減らそうとは思わないでください。なぜなら、夫の小遣いの範囲が家庭や働き方等で異なるからです。小遣いの範囲としてご家庭ごとの差が出やすいのは、主に以下の4点です。

 

①昼食費が含まれているか

(弁当持参、社員食堂、外食などで費用に差が出やすいため)
②仕事上の付き合いなどの費用は含まれているか

(社内での飲み会、営業先・得意先の交際費も小遣いから出すかどうか)
③ガソリン代や衣料費、身だしなみ費用等は含まれているか

(生活費やその他の費用と分けられるものあるかどうか)
④携帯電話や年会費等は含まれているかどうか

(個人で利用しているものを小遣いから出すかどうか)

 

①~④をすべて小遣いから出す場合と出さない場合では、数万円程度変わるケースもあります。そのため小遣い制度を始めるときや金額を見直すときは、どの程度必要かを夫婦でしっかり話し合いをするようにしましょう。

 

ライフプランで必要な金額を設定してから決める方法も

子育て世帯は、将来の教育費の準備や住宅ローンまたは家賃の支払いにと現在と将来に向けてお金を振り分ける必要がある場合がほとんどです。そのため、受け入れ難い人もいると思いますが、小遣いの金額設定は、以下のように考えられれば、現在と将来のバランスがとりやすいです。

 

小遣い=収入-(生活費+将来への貯蓄)

 

家計相談の際にお話をお伺いすると、「収入―(生活費+小遣い)=将来への貯蓄」と考えている人も少なくなりませんが、将来への貯蓄がしっかりできていないと、お子さんの進学費用や自動車の買い替え・住宅のリフォーム・修繕等に借入をする可能性が出てきます。やむを得ない場合や予定と異なった場合には借入も必要かもしれませんが、あらかじめ準備できる場合は将来の貯蓄を固定化すると、まとまったお金が必要な場合にも対応がしやすくなります。

 

また、夫の小遣いを下げるのは、固定費の見直し(光熱費、通信費、住宅ローン、生命・損害保険等)をした上で、食費や日用品等の日々の節約でも無理な場合に取る手段と思います。家計のやりくりが厳しい場合にはやむを得ませんが、他にできることがないか考えてみることをおすすめします。

 


<参考>

新生銀行グループ「2018年サラリーマンのお小遣い調査結果」

 

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