こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。いつもは、離乳食期の赤ちゃん向けのお話しをさせていただいていますが、今日は、幼児食時期の「野菜の好き嫌い」についてをテーマにお話ししますね。
好き嫌いがはっきりする2歳ごろ
幼児期になると、「これは好き」「これは嫌い」と、自分の意思をかなりしっかりと言えるようになってきます。その中に「野菜」の好き嫌いもあるかもしれませんね。
離乳食期だったら、ごまかしつつ食べられていた野菜も通用しにくくなります。「さあ、どうやってこの野菜を食べさせよう」とママも悩むところだと思います。
偏食にならないか心配!
ママの悩みのひとつに「偏食にならないかしら」と言う心配があるかもしれません。でも大丈夫!幼児食時期のの「食べてくれない」は偏食ではありません。食べないことにフォーカスするのではなく、「それ以外の野菜を食べてみよう!」と言うことにフォーカスしてみましょう。
幼児期にいろいろな野菜を食べることは、将来の食生活が豊かになることに繋がりますよ。例えば、トマトを食べてくれなくても、その他の野菜を食べればいいと思います。トマトの代わりに、かぼちゃ、にんじん、ほうれん草、ブロッコリーなどなどいろいろな緑黄色野菜がありますよね。
克服させたいときのポイント
他のお野菜ではなく、やっぱりトマトを食べさせたい!ひとくちでもいいから口に入れて欲しい!そんなママのために克服方法を教えますね。
どんなイメージか聞いてみる
「〇〇ちゃんは、トマトをどう思う?」とイメージを探ってみるのもいいですね。「苦い」「すっぱい」「甘すぎる」「色がへん」「形がへん」など思ってもみなかった言葉が飛び出すかもしれません!「ああ、それで苦手なのか」とママも好き嫌いの原因を理解できます。そうか、それなら仕方ないや!と思うかもしれませんよ。
苦手な野菜のイメージを変える
また、苦手な野菜に対するイメージを、少しずつ変えていくとよいでしょうね。イメージの変え方はいろいろあると思います。イメージを変える調理方法として、ハンバーグや餃子の中に混ぜるという王道のテクニックもありますが、意外に「素材そのものの味を食べたら好きになる」こともあります。もちろん無理強いするのではなく、幼児さんが興味を持った時がいいですよ。
いろんなきっかけをつくる
興味を持つきっかけをたくさん作ってあげましょう。離乳食時期よりも幼児食時期の方が野菜とのいろんなふれあいをすることができます。例えば
●友達と食べる
●食べ物の絵本を見る
●一緒に栽培する
●一緒に買い物に行く
●一緒に調理する
苦手な野菜を友達がおいしそうに食べている様子を見ると、興味を持つことがあります。親がすすめなくても自分から食べることもあります。私の子どもも、この経験から食べられる食べ物が増えました。また「一緒に栽培、買い物、調理」することで、苦手な野菜を大切に扱うことを経験します。
今まで苦手と思っていた野菜も見たり、知ったり、触れたりすることで興味を持ち始めます。「〇〇ちゃんの作った(選んでくれた)野菜、最高に美味しい!」と食べた感想を言ってみましょう。また、興味が膨らみますよね。
著者:離乳食インストラクター協会代表理事 中田馨
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。