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保育士が教えます!保育園入園までの「必勝ダンドリ」とは?!

保育士の中田馨さんが、保育園入園までのダンドリについてお話ししてくれました。年内までのスケジュールと年始からのスケジュール、持ち物などをまとめて解説!

保育園入園までの段取り

 

こんにちは、保育士の中田馨です。秋になり、来春からの保育園入園を考えている方はあと半年ほどになりました。私が保育所を運営している市では、在園児に対しての来年の希望保育所の調査がすでに始まっています。

 

先日、市役所の窓口に行くと、赤ちゃん連れのママが市役所の方に質問をしている姿を見かけました。保育園を希望する人が増え、保育園の数も増え、ここ数年で申し込みのタイミングが早くなった印象があります。今回は、現在の保育園入園までのスケジュールやポイントをお話しします。

 

年内のスケジュール

認可保育園に4月入園する場合の理想のスケジュールです。

 

5~6月ごろ:情報取集をする

自治体の窓口や保育園のHPなどを見て、住んでいる地域の保育園の情報を集めます。5~6月ごろに情報を集めておくと余裕を持って動けます。とはいえ、赤ちゃんの生まれた時期によってはこれからという人もいるかもしれません。もう9月ですが、もし情報収集をしていない方は今から情報を集めましょう。

 

自治体のHPを見ればどんな保育園があるかはわかりますが、公立保育園と地域型保育園と認定こども園の違いは何かなど知らないこともあると思います。窓口に行けば教えてもらえますので、一度は行ってみることをおすすめします。

 

6~7月ごろ:保育園の見学

希望する保育園に見学に行きます。まだ見学に行けていない人は10月までにに見学をしておきましょう。保育園側も急には見学対応ができないところも多いので、電話をかけてアポイントを取ります。

 

見学の際は、あらかじめ質問項目を考えておきましょう。保育園側から簡単な説明をしたあと、「何か質問はありますか?」と尋ねても、「特にないです」と言われることが多いです。質問する内容は思いつかない場合もあるかもしれませんが、どんなことでもいいので疑問や聞きたいことがあれば遠慮なく質問してみましょう。

 

10月ごろ:入所申請

自治体により申請時期が違いますので、しっかり調べておきましょう。申請書を取り寄せる方法もさまざまです。窓口受け取り、郵送、HPからダウンロードができる場合もあります。

 

11~1月:申請書類締め切り

申請書類の締め切りまでに集めておくべき書類があります。例えば、源泉徴収票、勤務証明書、児童状況書、家庭状況書などです。自治体によって種類や形式がありますので、お住いの自治体に確認しましょう。
 

年明けのスケジュール

申請書を提出したら、あとは保育園の内定を待ちつつ入園準備をします。

 

2~3月:保育所入園内定

2~3月初めごろまでに、保育園の内定通知がきます。この時期は、ママにとってハラハラする時期でもあります。もし1次選考で保育園に内定が決まらなかった場合は、2次選考、3次選考へと進みます。ごくまれにですが、内定辞退者が出て入れることになる場合もあります。

 

3月:保育園説明会・面接・入園前健康診断

4月から入園する保育園で、保育士との面接や保育園の生活と持ち物など必要事項の説明会がおこなわれます。入園前健康診断は、説明会時に園でおこなう場合と、指定小児科であらかじめおこない、書類を提出する場合があります。

 

入園で準備するもの

入園の際、準備するものがさまざまあります。持ち物を準備するときに必ずしてほしいのが「お名前書き」。保育園には、多くの子どもたちが通っています。それぞれの持ち物すべてを保育士が覚えることができませんので、持ち物には必ず名前を書くようにしましょう。

 

では、具体的に必要な持ち物についてです。
・おむつ
・洋服一式
・食事用エプロン
・タオル
・バスタオル
・帽子
・布団
・シーツ


その他、季節によって水着や外遊び用の上着などを用意してもらう場合もあります。必要なものや、枚数・サイズなどは園によって違いますので、説明会のときに詳しく聞き、そのあとに準備しましょう。
 

入園までにしておくこと

例えば、普段母乳を飲んでいる赤ちゃんであれば、哺乳瓶と育児用ミルクの味に慣れておくとスムーズ。母乳で育った赤ちゃんの多くは、哺乳瓶の乳首の感触と育児用ミルクの味を嫌がります。保育園生活が始まっても、育児用ミルクが飲めないとなかなか保育時間を長くすることができないのが現状です。もし、練習できなかった場合は家で無理強いすることはありません。家では断固拒否していたけれど、保育園では諦めて飲み始めたと言う子も多くいますので、入園後は保育士に任せましょう。

 

さらに、生活リズムを保育園のタイムスケジュールに合わせておくと、入園後の赤ちゃんの体の負担にもなりにくいです。説明会のときに、お昼ごはん・お昼寝・おやつの時間などを聞いておくのがおすすめです。できるだけ朝は早めに起きて、夜は早めに寝ることをを心がけます。

 

 

実は入園時期に、環境の変化に体と心が追い付かず体調を崩す子どもは多いです。熱などで最初の1カ月はほとんど保育園に行けなかったという子もいます。入園後2週間~1カ月は、ママが対応できる体制を整えておき、2週間~1カ月後に仕事復帰するくらいの余裕があるのが理想です。

 

イラスト/ののぱ

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    保育士中田馨
    一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長

    0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!

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