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環境の変化がストレスで「吃音」に。明らかに変わってしまった長男に私は…

下の子が生まれて環境の変化があったり、引っ越しや一時保育に通うようになったりしたせいか、長男に吃音(きつおん)が出始めました。こういった変化が負担になっているのかもしれないと思い、長男の気持ちを優先し改善を目指してサポートしていった経験をお話しします。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師松井 潔 先生
小児科 | 神奈川県立こども医療センター 産婦人科

愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等、同総合診療科部長を経て現在、同産婦人科にて非常勤。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
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吃音  体験談マンガ

 

吃音 体験談マンガ

 

じょうずに話せていたのに吃音が出るように

長男はある程度話せる言葉が増えてきて会話もスムーズになっていましたが、あるとき(※1)吃音(きつおん)が出ていることに気づきました。何か話そうとしてくれますが、最初に発しようとする単語の一文字目を続けて何回も言ってから、そのあとの言葉が出てきます。

 

長男は特に気にしていない様子でしたが、思うように言葉が出ないことが少し苦しそうに見えました。今まで問題なく話すことができていたのに、明らかに変わってしまったので私も不安になり、いろいろ調べて吃音ということを知りました。

 

(※1)吃音(きつおん)…音を繰り返したり、引き伸ばしたりしてしまうなど、話し言葉が滑らかに出ない発話障害の1つです。2歳~7歳の男児に多いとされていますが、そのほとんどが成長とともに改善されていきます。保護者の対応としては、お子さんがリラックスして話せるよう、穏やかな対応をしてあげることが必要です。せかさないでゆっくり話を聞いてあげましょう。

 

とにかく理解し周りがサポートする

ネットの情報でしたが、吃音のことを理解し、そのとき行っていた育児相談の方にもアドバイスをいただきながら、焦らせることのないようゆっくり話を聞いてあげるということを意識して長男に寄り添うようになりました。

 

そして、上の子だからお手伝いすることは当たり前ではなく、ありがとうと言ってあげることや、我慢ばかりにならないように夫にも協力してもらいました。そのおかげか、約2年ほど時間はかかりましたがだんだんと吃音が減っていき、長男も落ち着きを取り戻すようになりました。

 

言わないだけで上の子も不満はあるはず

私自身も長男の気持ちを理解してあげられると思っていましたが、産後でもあり育児に余裕がなくなると気持ちまで考えてあげるということができなくなりました。

 

きょうだい喧嘩になっても上の子がすぐ怒られてどうして自分ばかりと思ったり、なにかと我慢させられたりというのが、きっと長男も嫌だと思っているのではと、今では気持ちを考えてあげるようにしています。そして「お兄ちゃんだから」と絶対に言わないようにしています。吃音が出たことで、長男は繊細な部分があるのかもしれないと知ることができました。

 

 

この体験を機に、きょうだい平等に接して個性を尊重するのが大事だと思うようになりました。今はもう1人増えて3人きょうだいですが、それでも変わらず長男の気持ちを意識しています。下の子は、教えなくても長男のまねをしてできるようになることも多いので、長男が安心して何でも挑戦できる環境をつくっていけたらと思います。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。


著者:中西まむ

4歳・2歳・0歳の男の子3人のママ。夫は出張が多くほとんどいないため、ワンオペ育児に奮闘中。自身の経験をもとに、子育てに関する体験談を中心に執筆している。

 

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