私は第1子が妊娠40週1日で生まれたことから、なんとなく出産予定日まではのんびり過ごせるものだと思い込んでいました。しかし第2子はそれまでの妊娠経過が順調だったにもかかわらず、妊娠9カ月のときに何の前触れもなく切迫早産となり、そのまま出産となったのです。幸い元気に生まれてきましたが、やはりお産は何があるかわからないことを痛感しました。
今のうちにランチしようよ!
第2子妊娠中は、「赤ちゃんが生まれたらしばらく行けないから」と友人とランチの約束をよくしていました。それは妊娠35週4日のこと。その日も上の子が学校に行っている間、幼稚園のときからの仲良しママ友と和食ランチを楽しんでいました。
お互いの近況を話し合ったり、好きな映画や小説の話をしたりと楽しい時間を過ごし、「出産頑張ってね!」と励まされて別れたのが午後2時ごろ。このときはまったく体調に異変はありませんでした。
突然の出血とおなかの張り
午後3時過ぎに娘が学校から帰ってきました。このときも体調に変化はなく、宿題をしたりおやつを食べたりする娘と一緒に過ごしていました。そして午後4時半。トイレに立ったときに出血に気がつきました。これまでも少量の出血は経験がありましたが、べっとりと下着につくその量は明らかに異常だとわかりました。
ただこの時点ではおなかの張りは感じられず、産院の指示もあって様子を見ることに。しかし午後9時を回るころには定期的におなかが張り、痛みもしっかり出てきたのです。
絶対安静からのスピード出産
深夜2時ごろ再度産院に連絡し、入院の支度をして上の子を夫に任せ、私ひとりでタクシーに乗り込みました。この時点で「もう生まれてしまう」と覚悟しました。そして、主治医の話では正期産まであと1週間はもたせたいとのことで、入院したうえでの絶対安静指示が出たのです。
しかし、張り止めの点滴が効いたのか一時的に持ち直しましたが、徐々に張りと痛みは抑えきれなくなり、入院の翌日、出産にいたりました。分娩時間40分というスピード出産で、はじめに異変を感じてから約40時間後のことでした。
無事に生まれたことに本当に安堵しましたが、あまりに急な出産だったため、夫はおろか両親に連絡する余裕もありませんでした。出産では「これくらい大丈夫だろう」と過信するのではなく、「何があってもおかしくない」という意識が大切だったなと今では思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:川木みさ
7歳差の1男1女を子育て中。英検1級、児童英語指導者TEYL取得。海外サイトの翻訳や子育て体験談の執筆活動中。