私が初めて婦人科に通うようになったのは、高校1年生のころ。それからはいろいろな薬を飲んだり、薬をやめてみてはまた生理が止まったりを繰り返していました。そんな婦人科通院歴22年の私も、ついに母になることができました。
高校1年生で生理がストップ。大事だとは思っていなかった
高校に入学してすぐくらいのころです。突然、生理が止まりました。正直、毎月の生理は億劫だし、初めは「ちょっとラッキー☆」くらいの気持ちでした。その状態が2カ月、3カ月続いても、「あれ? 生理、ぜんぜん来ないけど、大丈夫かな? 彼氏はいるけどまだそこまでの関係じゃないから妊娠じゃないし……まぁ、いっか」という調子で、あまり大事と思っていなかったのです。
母から「生理、来てないの?」と聞かれても「遅れてるだけだよ」「そのうち来るよ」と言い続けていた私。しかし、それが半年ほど続いたころに、母に「いい加減にしなさい!」と怒られて婦人科へ行きました。
薬を飲むと生理が来て、やめると生理が止まる生活
診察後、医師にはこう言われました。
「15~16歳の体は未熟だから、生理不順があってもおかしくはないけど、そのままにしていると大変なことになりかねないよ」
そして、私は毎日同じ時間に薬を飲んで、生理を来させるようにしました。しかし、生理痛もひどく、毎日生理2日目のような出血が1カ月続くように。そこで再度婦人科を受診し、毎月2種類の薬を2週間ずつ飲むことになりました。そうして定期的に婦人科を受診しながら、高校卒業が近づいたころ、ようやく薬に頼ることなく、毎月定期的に生理がくるようになったのです。
そして、高校卒業後、晴れて上京! しかし、また生理が止まってしまいました。 ひとり暮らしなので、生理が止まっても「病院へ行きなさい!」と言ってくれる人はいません。でも、3カ月ほど経つと私は怖くなって、病院へ行きました。
ついに原因が判明。薬のおかげで母にもなれた!
その病院では漢方薬を処方されたものの、生理のリズムが出来たからと薬をやめては生理が止まり、飲んでは始まり……を繰り返し2年。高校入学ごろに生理が来ないことをごまかしてから、すでに5年ずっと婦人科通いです。
そこで、引っ越しを機に、婦人科を変えたところ、原因は脳下垂体に異常があり、排卵されていないということがわかりました。そして「なかなか排卵されないから将来的に子どもは難しいかも」とも言われました。
それからさらに、13年。薬で排卵をコントロールして、どうにか妊娠することができ、私も今や1児の母になりました。婦人科に通い始めて22年になります。
結婚してから割とすぐに妊娠したので、私の婦人科通い歴を知らない人には、順風満帆でいいね、と言われます。でも、高校1年生だったあのときに、母が病院に連れて行ってくれなかったら、生理不順の原因もわからず、無排卵月経にも気付かず、妊娠できていなかったと思います。
婦人科へ行くのは、なかなか勇気のいることですが、少しでも、あれ?おかしいな?と思ったら早く行くに越したことはないと今では思います。人生の長い時間を婦人科通いに費やしてきましたが、定期的に自分の体と向き合えたことはよかったと思っています。
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監修/助産師REIKO
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文/ハルカユウキさん