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5歳で漢字が読めないと父に叩かれる日々「痛い…つらい…」進学で家を出て母親になったかつての少女は

私の父親は、気に入らないことがあると、すぐに怒鳴り散らしたり、暴力をふるったりする人でした。特に子どもに求める学力のレベルが高く、勉強が原因で叩かれることが当たり前の家庭で育ちました。自分が親になってみて、反面教師にしようと思うことがたくさんあります。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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しつけ お父さん

 

 

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年齢以上のレベルを求める父

父自身は家庭の事情でレベルの高い学校に通えなかったため、子どもである私と弟に過剰な期待をかけていたようです。

 

5歳になってひらがなが読めるようになると、新聞を毎日読み上げさせられるようになりました。大人が読むものですから、もちろん漢字にふりがなはふっていません。漢字の読み方がわからないと1度は教えてくれますが、2度目に同じ漢字が読めないと頬を平手打ちです。小学校4年生くらいまで続いたと思います。つらくて泣きながら読みました。

 

 

弟への罪悪感

私は女の子だったので、まだ手加減していたようです。しかし男の子には容赦がなく、2歳下の弟は私よりも高い学力レベルを要求され、さらにひどい暴力をふるわれていました。おそろしいのはそれが当たり前になってしまっていたことです。

 

私は進学し、弟よりも先に家を出ました。私がいなくなった家では、父のターゲットは弟ひとり。どんなにつらい目に遭ったことだろうと思います。しかし、当時の私は進学できた安心感と家を出られるうれしさで、弟のことなど考えていませんでした。その罪悪感は、今でも持ち続けています。

 

両親のけんかがつらい

一方、母は子どもに声を荒げたことがなく、とてもやさしい人でした。父と母の立場は対等だったようで、父は子どもには日常的に手を上げましたが、母を叩いているところは見たことがありません。母はよく父と大きな声で口げんかをしていましたが、それでも子どもへの暴力を止められませんでした。慣れてしまっていたのだと思います。

 

子どもの私は、両親のけんかが嫌でたまりませんでした。2人は「親の責任」を果たすために、罵り合いながらも一緒に生活し、弟が成人したあとに離婚しました。子どものせいにせず、自分たちの責任でさっさと別れたらよかったのにと思います。

 

 

親ですから尊敬できる部分もあります。しかし、しつけと称して暴力をふるったこと、子どもへの過剰な期待、毎日のように起こる夫婦げんかという点に関しては、確実に毒親だったと思います。私は子育てに関して、何があっても絶対に暴力をふるわないこと、子どもの前で夫婦げんかをしないことの2つだけは、絶対に守ろうと思っています。

 

 

著者:武田沙季子/女性・主婦。自身の体験をもとに、妊娠や出産、子育てに関する体験談を中心に執筆している。

作画:まっふ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

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