ヨーロッパ旅行へ向かう飛行機内での出来事です。下腹部に違和感があり、トイレに行くとまさかの生理に……。毎月規則正しく生理がきていた私は、生理予定日が1週間後だったこともあり、手元には生理用品がありませんでした。11時間もあるフライト。慌てふためきながらもピンチを乗り切った体験談を紹介します。
ナプキンがない。どうする?
27歳のころ、ドイツに向かう飛行機内でのことです。飛行機が離陸して1時間ほど経ったときでした。突然、ドロッとした出血の感覚が……。まさかと思いトイレに行って確認してみると、少量の血が下着についていました。「ヤバイ! 生理になってしまった」と焦りました。
念のために日本からナプキンを持参していたものの、預け荷物のスーツケースに入れてしまい、手元には生理用品がなかったのです。出血量が少量だったこともあり、緊急処置でティッシュを丸めてナプキン代わりにしました。
客室乗務員さんにヘルプを求めるも…
利用したフライトには、1人だけ日本人の客室乗務員の方がいました。私はトイレに行くふりをし、こっそりその客室乗務員さんのもとに。事情を説明し、生理用品が機内に置いていないか聞きました。
すると、「機内に常備していますよ」と客室乗務員さん。ほっとしたのもつかの間、「常備しているはずの生理用品がない」と言われてしまいます。「到着まで残り10時間もある、どうしよう……」と私は焦り始めました。
ヒヤヒヤして落ち着かない10時間
生理になったと気づいてからの10時間は、血が漏れてこないかヒヤヒヤして落ちつかず、不安で頭がいっぱいでした。機内の映画を楽しむことも、機内食をゆっくり食べることもできず……。1時間おきにトイレに行っては、漏れていないかチェックし、ティッシュを新しく丸め緊急ナプキンの代わりにする、を繰り返していました。
すると、先ほどの日本人の客室乗務員さんがやってきて、「他の客室乗務員が持っていた」とナプキンとタンポンを1つずつくれたのです。私はすぐさま完全装備をし、残りのフライトを無事に過ごすことができました。
生理予定日が近くないからと、スーツケースに生理用品を入れて機内に持ち込まなかったことをどれだけ悔やんだかわかりません。今回の経験から、飛行機に搭乗時は生理予定日関係なく、生理用品を必ず機内に持ち込むようになりました。あのスリルは二度と味わいたくないです。飛行機に乗る際は、バッチリ準備をして乗り込もう!と心に決めた出来事でした。
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監修/助産師REIKO