朝の検温も終わり、術前検査から前日まで一番心配していた体調も問題ありませんでした。そして、最後の小児診察などを無事に終え、いよいよ手術当日を迎えることになりました。
それでも直前までどうなるかわからない……。そんな不安はぬぐいきれません。
そんな私に、手術室に向かう1時間ほど前に手術着を渡しに来た看護師さんが、こんなアドバイスをくれました。
前回の口唇手術のときも不安そうな顔をしていたくぴこ。
手術室の重い扉の向こうでこれから、ひとりで手術を迎えるくぴこの「怖い」という気持ちは2歳間近ともなると、もっと大きく感じることでしょう。
そこでそばにいる私が不安で顔をしかめていたら、ますます娘が怖がってしまう。
そう気付かされたので……。
術着に着替えてから手術室に向かうわずかな時間の間でも、くぴこにとって少しでも和やかになるようにできるだけ明るい話題にし、明るく接するようにしました。
付き添いの看護師さんもやさしくあいづちを打ってくれて、会話の流れではすこしだけ娘も笑ってくれました。
手術室の前で名前の確認を済ませて、手術室へとくぴこを預ける際もできるだけ明るく、「待ってるからね!いってらっしゃい」と見送る私を、最後は不思議そうに見ながら看護師さんに抱っこされて、くぴこは手術室の中へと入っていきました。
ここまできたらもうあとは無事をひたすら祈るだけ。
何ごともないように願いながら手術の時間を迎えました。
2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師REIKO
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