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継続するマイナス金利!住宅ローンの借り換えは今がチャンス!?

 

2016年2月16日から始まったマイナス金利ですが、5か月ほど経つ7月現在でも継続しています。2月28日掲載の“マイナス金利でこれからどうなるの?主なメリット・デメリット”でポイントはお伝えしたのですが、その中でも住宅ローンの金利はいままでの金利の中でも割安な水準となっています。住宅ローンの総支払いを減らすための方法として、借り換えのポイントと繰り上げ返済、金利交渉についてご説明します。

 

住宅ローンの金利は下がっている傾向に

2016年1月の住宅ローン金利は、変動金利で0.539%~0.975%(※1)、35年固定金利で1.55%~2.1%(※2)でしたが、2016年7月は、変動金利で0.497%~0.775%(※1)、35年固定金利で0.93%~1.58%(※2)と下落傾向にあり、現在借りている住宅ローンの借換を検討する人が増えています。

 

金利だけでなく手数料・諸費用を含めて考えましょう

現在の住宅ローンより金利が1%前後低くなるようでしたら、借換を検討しましょう。例えば、5年前に3000万円を35年固定金利2.35%で組んだ住宅ローンを、30年固定金利1.55%で借り換えた場合、残り30年間に支払う利息を約390万円減らすことができます。しかし、借換には手数料・諸経費も掛かるため、支払利息を減らすことができる金額と比べて手数料・諸経費が大きい場合には、最終的に支払う金額は現状より増えてしまいます。そのため、借換を検討する際には、金利だけでなく、手数料・諸経費がどのくらいかかるかを確認しましょう。各金融機関によって、計算方法や掛かる内容も異なり、ローン残高によっては、手数料は高いところと安いところでは2倍から3倍ほど異なることもあります。

 

借換以外に、繰上返済や金利交渉で負担を減らす方法も

借換を検討してもメリットがあまりなかったり、手続きが面倒な場合は、繰上返済や金利交渉もローンの総支払を減らすことができる方法です。繰上返済とは毎月の返済金額以外に返済すること、金利交渉は現在住宅ローンを組んでいる金融機関に現状の金利を下げてもらうように交渉することです。繰上返済は、原則、契約した時に認められている内容ですが、金利交渉は相手側の承諾がなければ認められません。しかし、別の金融機関で借り換えられてしまっては困る金融機関は交渉に応じることもあります。応じてくれる金融機関では、借りた時点の金利よりは下げてくれますが、新たに借換できる金利よりはある程度高い金利に設定されるところが多いようです。

 

 

 

マイナス金利の下では、預貯金に預けても利息はほとんど期待できませんが、逆に借り入れのある人にとっては、金利の面では返済しやすい状況となりました。金利が上がる前に、借換などできることは早めに実行して、今後の支払いを減らす仕組みをつくりましょう。

 

※1 10金融機関のホームページ上の金利を確認。これより安い金利・高い金利のケースもあります。

※2 フラット35の金利。フラット35以外の場合はこれより安い金利・高い金利のケースもあります。


1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等、多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。

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