もうすぐ5歳になろうとする娘は、ピーターパンの話に興味を持つようになりました。以前はピーターパンの話のおもしろさを理解するまでに至らなかったのですが、ようやくおもしろさがわかったもよう。そんな娘がピーターパンにはまったときのエピソード紹介します。
ピーターパンの絵本を借りてくる
私が子どものころ、夢中になったピーターパンの話を娘にも知ってもらいたいと思い、娘が3歳のときに読み聞かせをしました。しかし、娘はネバーランドという設定や海賊・フック船長の存在、インディアンなどが理解できず、「怖い」と言って話の内容に興味を持つことができませんでした。
そんな娘にある日、転機が……。私から聞いていたピーターパンの話が頭のどこかに残っていたからでしょうか、幼稚園の図書の貸し出しでピーターパンの本を選んで借りてきたのです。
私のところにピーターパンくるかな?
幼稚園で借りてきた絵本は、娘の就寝時に毎日読んであげることにしています。いつものようにピーターパンの絵本を読んであげると、娘はわからないところや疑問に感じたところを質問しながら話を聞くようになっていました。
ピーターパンの世界観が気に入った娘は、「ピーターパン、私のところにも来るかな?」「どうかな?」と、ピーターパンが自分のところにも来てくれることを思い浮かべながら、想像をふくらませているようでした。
ネバーランドへ行ってもいい?
ピーターパンが自分のところへ来てくれることへの期待がふくらんだある日、娘は私にこんなことを言いました。「夜、私のところにもピーターパンが来たらネバーランドへいってもいい?」。
現実の世界で知らない人についていくことを連想した私は、「ピーターパンが来たらネバーランドに行ってもいいけど、ママも一緒に連れて行って」。すると娘は、「ネバーランドには大人はいけないんだよ。でも、フック船長は大人だよね……」と。
ネバーランドへ出かけるときには
大人であるフック船長がネバーランドにいる疑問は残しつつ、「ネバーランドに出かけるときはお手紙を書いていって」と私が言うと、「私、字がまだ書けないの」と娘が言うので「ピーターパンとネバーランドへいってきます。娘の名前」とノートに書いてあげました。
「練習しておいてね」と私が娘に言うと、娘は私が書いた文章の横にまねをして、ピーターパンが迎えに来たときに備え文字の練習を始めました。「ピーターパンが来たらノートにお手紙を書いていくね!」。
まだ文字を書くことができない娘が、ピーターパンとネバーランドへ出かけるために文字書きを覚えようと取り組む姿を見て感じたことは、子どもが何かを学ぼうとしたときの適切なサポートは大切であるということです。本人の気持ちと適切な周囲のサポートが揃えば、学ぶ楽しさを身につけていけるのではないかと思いました。
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監修/助産師REIKO
著者:仲本まゆこ
自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。