送信した動画の返信はいつも小言の嵐
義父母は簡単に会える距離に住んでいないため、初孫の成長を見たいだろうという気持ちを汲んで、1日1回は子どもの動画を撮影し、送るようにしていました。私としては「大きくなったね」「よく笑ってかわいいね」というような返信を期待して送っていたつもりです。
しかし、義母から返ってくる言葉は「足が出てるよ、寒そう。風邪ひいてしまう」「そんな体勢にさせたら首が疲れちゃうわ」など、動画に写った少しの瞬間に対する小言ばかり。
義母だけではない、親族からも小言の嵐
わが家ではお盆やお正月に親族と会うことが慣習なのですが、親族に会うと「寒いからこれを着せなさい」「暑がってるじゃない、脱がせなさい」「おなか空いてるんじゃないの、早くお乳あげて」など、それぞれの意見を言ってきます。
しかし、親族の中で意見が統一されていないため、1人のおばの言うことに従っていると、違うおばからまったく反対のことを言われてしまい……。そのやり取りが何度か繰り返されるため、意見を聞いている私も思わず「もう好きにさせてくれ!」と叫びたくなります。
本人たちは言ったことを覚えていない
最初は義母からの小言に「今お風呂から上がったばかりなので、薄着です」など動画の背景をその都度説明したり、親族に対しても言い返したりしていました。しかし、どうやら小言を言っている本人たちは、思ったときに思ったことを言っているだけ。言ってしまったあとは自分が何を言ったのか覚えていないようでした。
つまり、彼女たちにとって私が小言を聞き入れたかまでは重要ではなく、ただ言いたいから言っていただけなのです。
本人たちも覚えていない小言にイライラするのは自分の心の健康のためにも良くないと思い、それからは小言を聞き流すようにしました。そして、子どもが健康にすくすくと育っているのを見て、今では義母や親族からの小言の数も激減しました。ストレスを溜めずに、周りからどう思われようと自分の心の健康を守ることが、子育てにおいては重要だと学びました。
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イラスト/さくら
著者:山口まなみ
2歳の女児の母で、5月には双子を出産予定。韓国人の夫と家族3人で韓国に在住。海外での子育てやバイリンガル教育に奮闘する自身の体験談を執筆中。
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