毎回ではありませんが、私は生理期間中、生理痛に苦しむだけでなく情緒が不安定になってしまうということがあります。何かつらいことがあったわけではなくても心が苦しさでいっぱいになってしまうのです。今回は、そのような状況で涙が止まらなくなってしまった話をします。
バイトに行かなきゃいけないのに…
これは私が学生時代の話です。当時の私は、生理中でもあまり生理痛もひどくないし、精神的に不安定になることも少なかったので、バイトや友だちと遊ぶ約束も、生理のことは気にせずに入れていました。
しかし、ある生理期間中、あと数時間でバイトが始まるというタイミングになって、歩くこともやっとなくらいに生理痛がひどくなりました。
「バイトに行かないとダメだ……バイトが始まるギリギリの時間になって休みますなんて、迷惑にもほどがある……。でも、この生理痛、つらすぎる……」。そんなことが頭の中でぐるぐるしていた私は、どうしたらいいのかわからなくなってしまい、気付いたら涙がポタポタと床に落ちていました。
数日間は気を抜くと、すぐ泣いてしまう
結局いろいろ考えた末に、この生理痛では満足に働くこともできないと思いなおしました。申し訳ないと思いつつもバイト先に連絡をし、ほかの人に代わってもらうことにしたのです。しかし、このことをきっかけに、生理中に涙を流しやすくなってしまいました。
気を抜くと、心の中が正体のわからない不安や絶望でいっぱいになり、涙が溢れてしまうような状態でした。さらに、何かほかのことをしようとしても集中できず、周りのいろいろな人に不信感のようなものを抱くようになり、自分ではどうしたらいいのかわからなくなってしまいました。
心の不調を緩和するために
生理痛は鎮痛剤を飲むと緩和されたのですが、おなかの痛みがなくなっても心の不調がなくなることはありませんでした。そのため、今回の出来事以来「心を穏やかに戻すには自分でなんとかしないと」と、考えるようになりました。
不安や絶望で頭がいっぱいになりそうなとき、私が自分の心を穏やかにするために取り組んだもののなかで一番効果的だったのは、何も考えず無心になることです。SNSのチェックをしたり、趣味に没頭したりするなど無心になれることをおこなうと、頭がスッキリし、状況が改善しました。
生理期間中にいつもよりも心が弱くなってしまうことは仕方のないことだと今は受け止められるようになりました。ひとりで不安やつらさを抱え込みそうなとき大切なのは、それをどう良い方向に導いていけるかが大切だと感じました。これからまた生理中に心の不調に襲われそうになったときは、何も考えず無心になれる時間をじょうずに作っていきたいと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。症状によっては、月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)と診断され、医師による治療が必要になる場合もあります。
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監修/助産師REIKO